恐竜博とアール・デコ展2005年07月01日

タルボサウルス(左)とT.レックスのスー(右)
6月21日(火)、休暇を取って上野で開催されている「恐竜博:国立科学博物館」と「アール・デコ展:東京都美術館}に行ってきました。「恐竜博」はなんといってもT.rex「スー」のレプリカがお目当て。同じ仲間のタルボサウルスも向かい合わせに展示されており、違いがわかる展示でした。今回の展示のテーマは、恐竜から鳥への進化で、獣脚類から現生の鳥「真鳥類」への進化を系統立ててたどることが出来るようになっていました。

最近、中国で発見が相次いだ「羽毛恐竜」の化石もいくつか展示されていて、興味深いものでした。恐竜の羽毛は、最初、鳥の雛に生えてくるような棘状のもので、次第にダウン様の体羽、羽軸と羽枝、小羽枝を持つものへと進化し、風切羽根のような左右非対称の羽へと進化していく様子も分かります。最近の発見と研究で、今までのミッシング・リンクがつながっていったことがわかりました。
鳥を見る目が、また新たなものとなること請け合いです。是非ご覧下さい。イヤフォン・ガイドもあり、これを利用するとさらにエンジョイできますよ。

食事を博物館内のレストランでとりましたが、新館の展示を上から眺めることができ、宙づりのクジラの骨格標本を眺めながら飲んだ生ビールが美味。(^_^;)「恐竜の卵コロッケ、限定120個?」も笑えます。結構美味しいです。盛りつけてあるお皿が、恐竜柄というのは大人でも楽しかった。お子さんなら大喜びでしょう。

「アール・デコ展」も良かったですよ。エジプトの出土品がモチーフになった、カルティエの装飾品は圧巻。取り壊されたホテルの玄関を復元、というのも、直線で構成された、当時の洒落た佇まいを(たたずまいってこう書くのか・・)知ることができます。1925年のパリ、アールデコ博のポスター(のレプリカ)をお土産に一枚。部屋に飾って楽しんでおります。

ルーブル美術館展2005年07月12日

7月3日、横浜美術館の「ルーブル美術館展」へ行ってきました。日曜日で混んでいたため、30分は並びました。画集で良く知っている名画を間近に観るのは良いものですね。アングルの「泉」は完成まで30年を要した、という解説には驚きました。そんなに心血を注いだものだったとは!有名な「トルコ風呂」がとてもコンパクトなのにも驚きました。人が多すぎて他の作品も近寄って鑑賞することが出来ないので、残念でした。

そんなわけで、帰りに本屋さんに寄って「原寸美術館」という新刊を買ってきました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4096817910/250-6086130-4463402

肉薄する絵画、というのはこれはこれで、また面白いものです。美術展だとここまで寄れないことが普通ですものね。
2002.3.13チャルトリスキ美術館展で観たレオナルドの「白貂を抱く婦人」は遠くからでしたので、スフマートに用いたチェチーリアの頬に残るレオナルドの掌紋、などというものを確認することは全く不可能でした。そういうものを、原寸で観てみたい、と思う人は大勢居るはず。良い企画だと思いました。次の刊で、取り上げて欲しいと思います。

最近、ロンドン・ナショナル・ギャラリーのレオナルド作「岩窟の聖母」の絵の下に、未発見のデッサンがあることがX線撮影でわかったとか。たいへん興味ある話題でした。