三浦海岸探鳥会2006年11月02日

小松が池
起きたら二日酔い。脚がふらつくが気持ち悪いというようなことはない。昨夜はよく飲んだ。担当幹事の一人なので遅刻するわけにはいかないが、起きるのが遅かった。大あわてで支度したが、車の鍵がない。何とか暗証番号で開けてトランクのなかの装備を身につけ、なんとか間に合った。

小松が池での観察風景。
バンが一羽、ガマの陰に隠れていた。他にオナガガモ、ヒドリガモ、マガモ、カイツブリ。モズが鳴き、アオジ、タヒバリが色を添えた。

海岸へ出て津久井浜に向けて歩く。釣り人、ウィンドサーファー、パラセールを使ったサーフィンなど遊ぶ人多し。その分、鳥影なし。海の家のない浜は広々として気持ちが良い。暖かく風が心地よい。

津久井浜で件のカモメ博士の高校生が待っていてくれた。昨日、参加をお願いした。おかげでホイグリン系カモメ(基亜種は中東で繁殖)を識別できた。日本のものはセグロカモメとの交雑種と思われる。ミユビシギは釣り人がいるため出ず。昼に解散。

ムカゴ2006年11月06日

ヤマノイモのムカゴ
会社の裏山、山裾に絡んだツタを庭師に取るように云って、ふと見るとヤマノイモのムカゴが沢山。片手に持てるだけ集めてみた。

会社の帰り、庭師が「これ」と云って差し出したポリ袋にもムカゴが。ありがたい。

家に帰ってから、オリーブ油を熱したフライパンでコロコロと煎った。塩を振ってビールのつまみに。

試しに電子レンジで熱してみると、ムラはあるものの、1分ほどでほくほくに。皿に残ったオリーブ油を絡め、塩を振っていただく。結構。秋の味覚。明日は立冬。

父親たちの星条旗2006年11月11日

父親たちの星条旗
横須賀のシネコンで鑑賞。
「プライベート・ライアン」に一脈通じるものがある。
米国の戦争プロパガンダ。この場合は、戦争国債を買わせるために、英雄が必要だったということ。あの有名な、硫黄島の摺鉢山に立てた星条旗の写真には、この様な逸話があったのか。

また、旗を立てたことで英雄視された兵士のなかに、ネイティブ・アメリカンが一人いる。この扱いも、問題提起になっている。

日本軍守備隊の23000人に対した米軍の死傷者数25000人は、日本軍のそれを上回ったという激烈な戦闘だった、と事典にはある。(今日、ブッシュ大統領がイラク戦に硫黄島の戦闘を引き合いに出したという記事に、硫黄島での米軍の死者は6000人とあった。)

カラヴァッジョ2006年11月14日

聖マタイの召命
さて、ワインでも飲みながら、カラヴァッジョの番組でも観ることにしよう。なんでも、100年ほど眠っていた作品が、最近見つかったとか・・

と思ったら、新発見の絵の話ではなかったが、「リュート弾き」の絵は、教皇お抱えのカストラートでは、という話や、「聖マタイの召命」で、本当の徴税人マタイは誰か?という話もたいへん興味深かった。

聖母のモデルに、あえて娼婦を使ったという話にも、感動を覚える。イエスの教えを、良く理解していてのことなのかも知れない。

番組でも引用していた聖書のことば、

 イエス答へて言ひたまふ『健康なる者は醫者を要せず、ただ病ある者、これを要す。我は正しき者を招かんとにあらで、罪人を招きて悔改めさせんとて来たれり』 ルカ傳第五章三十一、三十二節

コゲラ2006年11月21日

迷い込んだコゲラ
我が社の玄関の上には三角屋根の天窓がある。これは建物の外で、同じ形のものが建物の中にある。デザイン的には面白いと思うのだが、これがくせ者で、時々、鳥が中に入って出られなくなる。下に降りればよいのだが、そこは鳥さん、空の見える天窓でばたばたやるはめになる。

誰も気がつかないと、強い日差しの中であえなくダウン。

今朝は気がついた人があり、連絡があったので、天窓を開けて逃がすことができた。今まで何羽逃がしたことか。

そのうち、ネットで塞いでやる。こんな馬鹿げた設計には腹が立つ。

ルートヴィッヒ2006年11月24日

ルードヴィッヒ二世
昨晩、BSの「ルードヴィッヒ:神々の黄昏」を観た。ヴィスコンティ監督。

国王役は実物の肖像画にもよく似た俳優で、演技も良かったと思う。王の従姉妹のオーストリア(オーストリーか・・)皇后エリーザベトをロミー・シュナイダーが演じた。「制服の処女」で知ったが、この時34歳。女盛りであろう、美しさにうっとりとした。1982年5月29日44歳で亡くなった。惜しい。

ワグナーの愛人役でシルバーナ・マンガーノが出ていた。デビュー作の「にがい米」は以前に観た。

映像は美しかったし、現地ロケも素晴らしいが、カメラ・ワークは昼メロのようでいただけない。1972年当時は、こんなものだったのだろうか。

狂王と云われるが、どこまでが真実かは不明。映画を観た限りでは、マイケル・ジャクソンのネバー・ランドを彷彿とさせる城の内部と、男色趣味も同じか。

ミュンヘン留学中の森鴎外の知るところとなり、帰国後、「うたかたの記」を著した。当時、どれほどのスキャンダルだったことだろうか。

トゲナナフシ2006年11月27日

トゲナナフシ
会社の外回廊、ふと足下に小枝が落ちているのかと拾ってみると、トゲナナフシだった。初めは前足二本を触角の横に並べていて、4本脚だった。

普段はこうして枝に止まり、枯れ枝に擬態している。風が吹くとわざとゆらゆら揺れて、鳥の目を欺くのが上手い。

床に落ちていると目立ちそうなので、植栽に逃がす前にパチリ。背中のとげとげが見えるだろうか。

成虫はメスばかりで、単為生殖するという。

11月も下旬というのに18℃もある、暖かい日だった。