管弦楽組曲2006年12月02日

仲間内で、フルートの発表会。小さなスタジオを借りて。
アンサンブルのグループなので、全員で演奏の後、小グループでの演奏。次いでソロ。

大胆にも管弦楽組曲2番(J.S.Bach)のロンドとメヌエットを演奏した。ロンドはなんとか間違えずに吹けた。ほっとして、次に吹いた、もっと簡単なはずのメヌエットで間違えまくった。まぁ、そんなものだ。

まだ人にお聴かせできるようなレベルではないが、なんだか、度胸だけは付いてきた。

いつか、序曲からバディヌリまで、全曲が吹けるようになるのが、最終目標。4年くらいでそう上手くはならない。精進あるのみ。

#腕が下がりすぎていることがよくわかる。課題の一つか。

野の花2006年12月05日

ノコンギク
雑文に添える写真をと、カントウヨメナを探しに、昼休みの短い時間、近くの谷戸へ。

道路一つ隔てたそこは、昔ながらの里山。まだきっとカントウヨメナがあると思っていったのだが、残念ながらノコンギクのみだった。

それでもスイセンやホトケノザが咲いており、春を先取りしていた。

写真はノコンギク

ベルギー・ビール2006年12月12日

ヒューガルデン
マホロバ・マインズ・三浦へ。最近、ノロ・ウィルスで食中毒を出して、新聞に載ってしまった。ここで食べたことはないので、自分は安心だが・・

水泳のあと、サウナ、帰宅後にとっておきのベルギー・ビール。

ヒューガルデンと読むのか。いわゆる白ビール。オレンジ・ピールなどで匂い付けしてあるために、ビールではなく発泡酒扱い。

店で飲むのと変わりない。上面発酵の独特の香り。美味い!

一杯一杯 復一杯2006年12月13日

あいにく雨の中華街で会社の忘年会。店のそばの駐車場からなので、歩くのはわずか。今までの忘年会とは打って変わって、うち解けた雰囲気。

久しぶりの北京ダック。ちょっと今までとは違う味だったが、美味い。他の料理も期待通りのもので、満足。

ビールのラベルに李白の詩。酌に来てくれた上海出身者に読んでもらう。やはり原語で聞く唐詩は美しい。彼は初めてだという。え?という感じだったが、彼はこの詩は、愛人との別れを惜しむかのようだという。卿は女性か、目下の使う言葉だと。

後で調べてみて、題が「山中與幽人対酌」なので、「幽人」が「浮世を逃れてしずかに暮している人。閑静に暮している人。」ということから、昔から云われている世捨て人二人の、酒を酌み交わす図であることに疑いはない。彼は題を知らなかったので、解釈を間違えたのかもしれない。

----------
山中與幽人対酌 李白

兩人對酌山花開
一杯一杯復一杯
我醉欲眠卿且去
明朝有意抱琴來

両人対酌すれば 山花開く
一杯一杯 復一杯
我酔うて眠らんと欲す 卿はしばらく去れ
明朝意あらば 琴を抱いて来れ
-------------

この様な友がいることが、真の幸せかもしれない。

バロン西2006年12月17日

昨日、横須賀HUMAXシネマで「硫黄島からの手紙」を観た。

ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞、監督賞へノミネートされているとのことで、アカデミー賞の期待もかかる。

外国で作られた日本映画なのだが、全く違和感を感じない。こういう監督が出てきたことが嬉しいし、素晴らしいことだと思う。渡辺謙はもっともっと抑えた演技を身につければ、良い俳優になるだろう。非常に惜しい気がする。助演の二宮和也という俳優は良く知らないが、しゃべりが現代風で、ややしらける。もっと当時の口調を勉強すべきだった。とはいえ、非常に重要な役を上手くこなしていた。

西竹一中佐には非常に興味があるので、いずれもっと調べてみたい気になった。
男爵で馬術を愛した人であり、陸軍騎兵中尉時代の1932年に参加したロサンゼルスオリンピックでは、軍が資金を出さなかったため、イタリアにおいて自費で購入したというウラヌス号を駆って、馬術大障害飛越競技に優勝して金メダルを受けたことはあまりに有名。米国の著名な映画俳優との親交、コンバーチブルを乗り回し、遺品の乗馬靴はエルメスだそうだ。米国留学の経験がある栗林中将もそうだが、この様な人物が陸軍にいても、疎んじられることは間違いないだろう。硫黄島の守備に就かされたことがそれを物語る。当時、硫黄島での戦闘を、陸軍はほとんど評価しなかったという。

西はウラヌスのたてがみを死ぬまで持っていたといい、1990年に米国で偶然発見され、今は北海道にある。映画では馬を伴って硫黄島に赴任。馬の名はジュピターとなっていたが爆撃で死ぬ。馬事公苑で余生を過していたウラヌスは西の死の一週間後に死んだという。

武士の一分2006年12月19日

日曜出勤があったので、今日は代休。家内と出光美術館へ。収蔵品の後期の展示。素晴らしい品々の展示だが、如何せん素人なので、解説なしでは辛い。イアホン・ガイドがあったらと思う。

3時過ぎに銀座に出た。家内の提案で渋谷に「エッシャー展」でも観に行こうかと、マリオンを通り抜けようとしたら、ピカデリーでの「武士の一分」が目にとまり、観ることにした。よかった。素晴らしい。山田洋次らしいそつのないまとめ方だが、演技陣も良い。脇役がまたよい。板東三津五郎の悪役も良かった。キムタクが子供の頃から剣道を習っていたというのは知らなかった。それこそ付け刃ではないということか。

西銀座デパートのアンティーク・ショップに寄ったら、店員が良い店を教えてくれたので、飲みに行った。帝国ホテル方向から泰明小学校に出て、学校を背に前の道を少し進むと、左に蕎麦屋。その名も泰明庵という地味な店。酒もつまみも良い。白子のポン酢醤油、穴子の白焼きなどで、景虎を。締めにモリを一枚。蕎麦も良かった。

#写真は白子のポン酢醤油

写真がアップロードできないので、店に掛かっていた白楽天の詩を。

村夜 唐 白居易

霜草蒼蒼蟲切切
村南村北行人絶
獨出門前望野田
月明蕎麥花如雪

ラリック2006年12月24日

今日は結構忙しかった。水辺公園の早朝探鳥会が7時から。今年の傾向として、今まで見られなかった鳥が出現する、という話を皆にしたあとだったのでなおさら。幼稚園から鳥見をしている高校生も参加してくれたおかげで、またさらに種類が増えた。
今まで水辺公園ではほとんど観られないか、観なかったオナガガモ、ハシビロガモ、コガモ、シメ、クロジとルリビタキの♂成鳥、ウソと亜種アカウソ、ほかにカワセミやノスリまででて、10年も通わないと観られないような鳥が一日で出た。今日の参加者は実にラッキー。

家で朝食後、疲れたので一時半まで昼寝をしてしまった。会社へ出て、休日出勤の同僚に挨拶かたがた、工事中の現場を確認。懸案だったフクロウの巣箱を掃除。幸い、アライグマやハクビシンがねぐらにした跡はなく、新しい落ち葉を敷き詰めて終了。

帰宅してから横浜へ買い物。シャンパン用のグラスがないので、色々見ていて、ショットの鉛入りでないのにするかなと決めかけ、もっと他のをと店を回ると、ラリックがある。フルート型は一種類だけ置いてあったが、なぜか家内が気に入り、二客買うことに。残念ながら店頭品しかなく、注文だけして帰った。

写真は購入予定のラリック社のフルート型グラス

メリー・ウィドゥ2006年12月25日

TVで「メリー・ウィドゥ」を観た。前から見たかったオペレッタだった。偶然、チャンネルを変えたとき番組表を見てそれをわかった。気がついて良かった。

米国(ロサンゼルス?)での公演で、英語版だったが、非常に楽しめた。字幕の訳は全くいただけなかったが。バルカン半島の架空の小国で、舞台がパリ、ひどいお国訛りのフランス語、しかも貴族の言葉、というような設定なので、訳には苦労したとは思うが。「○○ザマス」とか「○○だつーの」とかはセンスをうたがう。

舞台は20世紀初頭のパリ。富豪の未亡人が、社交場「MAXIM'S」に乗り込む辺りが、華やかで良い。踊り子との情事を楽しむセレブ、という設定は、映画「ムーラン・ルージュ」と同じだが、映画はニコール・キッドマン目当てに先日TVで観たが、あまりに下品な作りでがっかりして、途中でやめてしまった。

それに較べれば、このオペレッタは、設定こそ似てはいるが、品良く仕上がって(微妙な台詞もあるにはあるが)心地よかった。

人払いのがせネタに、フロイト博士が来ていると、ギャルソンが叫ぶシーンは、時代を感じさせるし、マキシムのセットはアール・ヌーボー調。衣装も配役も素晴らしかった。

台詞で、大使館随員がお目当ての踊り子の名を、未亡人が言うとき「ジジ、ロロ、ドードー・・」で、笑いが起こった。ドードーではなく、トト、とか、フルフルなのだが、ドードーと言って連想するのは、「不思議の国のアリス」に登場する絶滅した大型の鳥で、踊り子の名の後に来るから可笑しい。

また「・・日本ではあるまいし」という台詞があったが、その前の台詞を字幕で見損なって、つながりがわからなかったのが残念。妖精を歌う「ヴィリアの歌」、そしてお馴染みのワルツ、がどこで歌われるかわかったのも嬉しい。

カンカンを踊るシーンでは、鍛え抜かれたバレー・ダンサーの脚線美もさることながら、黒いガーターがとてもエロティックで、ちょっとどきどきさせられるおまけ付きだった。