子安の里2007年02月04日

支部の探鳥会で、子安の里を担当した。ここは三年ぶり。湘南国際村脇のひなびた山里を30名ほどで歩いた。

これといった珍鳥は出なかったが、ノスリが枝で休んでいたので、脇の色と模様から成鳥♀と識別できた。

昼食時にジョウビタキ♂が杭に止まったり降りたりを見せてくれたが、昨日、公民館での文化祭りで展示されていたような、まるでバードカービングで造られて色を塗られたような、非常に鮮やかなコントラストだったのが印象的。

子安の里に昔からある滝不動の井戸は名水で名高く、大勢がポリタンク持参で汲みに来る。

梅や菜の花が咲いており、春を先取りしていた。

天日干ししらす2007年02月08日

所用で佐島に行った。帰りに漁港近くの店で買った「天日干ししらす」。釜揚げもあったが、あえて天日干しにしてみた。

炊き立てのご飯に載せ、サンショウをふりかけ(ミルでおろして)醤油をたらして食してみた。美味い! 今まで佐島のしらすを見くびっていた。天日干しは美味いのだ。そのまま食べても酒のつまみに良し。

畳鰯も買ってきたので、炙って醤油をたらして、つまみにした。これも良い。幾分、魚臭さがあり、これがまた酒に良く合う。ちなみに酒は「発泡性の濁り酒」で、成城石井にあった。幾分苦みを感じるが、これはこれで、どぶろくを一年、冷蔵庫に忘れていたのと、似たような感じで、よかった。

佐島マリーナのレストランで、カプチーノと生チョコのケーキを食したが、コーヒーもケーキも合格。マリーナを見下ろす席での一服も、なかなかよろしかった。

有楽町で逢いましょう2007年02月10日

プランタン銀座
所用で家内と有楽町へ。

マリオンの1階はセント・バレンタインズ・デーのチョコレート売り場に女性が群がっている。自分たち用に小さなチョコレート・ケーキを一つ。

交通会館15階のギンザ・スカイ・ラウンジで食事。家内と来るのは何十年ぶりだろうか。1時間でぐるりと1周するのは変わりなかったが、見える景色はすっかり変わった。リニューアル1周年だそうだ。

料理はイタリアンが中心で、生ビールが色々あるのがうれしい。プレミアムモルツ、ハーフ&ハーフ、ギネスと三種類も飲んでしまった。

星影の小径2007年02月18日

TVのCMで小耳に挟んだ曲が忘れられない。昨日、画面の左上に「アン・サリー」の文字を発見。

アン・サリーは「蘇州夜曲」をiTunes Music Storeからダウンロードしたことがあった。早速検索してみると、同じ「ムーン・ダンス」という彼女のアルバムに収録されていた「星影の小径」がそれだった。ダウンロードして、歌詞も書き込んだ。

検索ではちあきなおみも歌っていたのを知った。記憶にない。が、曲には聞き覚えがあった。良い曲だ。

メルロー2007年02月18日

珍しくメルロー100%があった。安いものだが、2種類あったので、そのうちの1本を試しに買ってみた。当たり年なのか、上出来。もう一種類の方も買ってみよう。

糖度が高かったためか、まだ少し甘みが感じられる。ソムリエではないので、難しい表現は出来ない。独特の乾した果物のような甘い香りはなかなか良いと思う。ボルドーではこれしか口に合わないようだ。

同じ店に、安物だがサンテミリオンが置いてあったので、躊躇なく買った。飲み比べてみたい。

ラヴェンダーの咲く庭で2007年02月21日

TVで「ラヴェンダーの咲く庭で」を観た。映画館で見損なったものだった。台詞の一つ、「人生は不公平」ということを、切なく、さりげなく語っているようだった。

老婦人の姉妹、マギー・スミスとジュディー・デンチの演技は秀逸。特にデンチは「アイリス」での演技が素晴らしかったのを覚えているが、この作品でも演技力には感服する。

マギー・スミスも押さえた、ほとんど表情を変えないような演技といい、姉妹の微妙な機微を見事に演じていた。

老境に入ってからの、降ってわいたような「ときめく」出来事。切なさに胸を打たれる。

こういう映画は日本でもアメリカでも、今では作れないかいもしれないと思った。二人の他の作品は「ムッソリーニとお茶を」くらいしか観ていないが、久しぶりに良い映画を観た。

#惜しむらくは、漂着した青年役は、少しでもバイオリンが弾ける俳優だったら良かったのだが。

サンテミリオン2007年02月21日

「ラヴェンダーの咲く庭で」を観ながら、サンテミリオンを開けた。当ては姪が土産に買ってきてくれたスペインのイベリコ豚チョリソ。サラミのようには塩辛くない。

ほかに22ヶ月熟成のミモレットがあったので合わせてみた。他にないので較べられないが、そこそこ合った。

サンテミリオンは、安物なので、高いものがどういうものかは分からないが、ブルゴーニュのように軽い口当たりと、乾した果物の香り、舌に残らない後味は、自分の好み。イチゴを食べた後に飲んだが、生の果物とも良く合いそうだ。

#好みがどんどん狭くなるのは加齢のなせる業か・・・

隠し剣 鬼の爪2007年02月23日

「隠し剣 鬼の爪」をテレビで観た。

藤沢周平原作シリーズの山田洋次三部作の一つ。ということは全部観たことになる。

「たそがれ・・」と似た展開はあるが、良く書けている脚本。面白い。

洋式の兵術訓練の様子は、随所に英語の号令が混じっているところなど、今まで知らなかったので興味をひかれた。

演技人は、松たか子よりも田畑智子が抜きんでて上手かった。緒方拳の手堅い演技も光る。剣術指南役の田中泯も独特の存在感があり、好感が持てた。「たそがれ・・」での鬼気迫る演技を思い出す。

最後に「鬼の爪」の正体が知らされるところがなかなか憎い。

タクシー・ドライバー2007年02月25日

久しぶりにツタヤでDVDとCDを借りた。CDは五嶋龍、千住真理子、上松美香(アルパ)、のだめオーケストラと、数少ないクラシックのコーナーから適当に目に付いたもの。

DVDは「リバー・ランズ・スルー・イット」を借りたかったが、あるはずなのに店員が見つけられず、しかたなく、やはり前から気になっていた「タクシードライバー」を探してもらった。自分ではとても見つけられない。

1976年制作、スコセッシ監督。ジョディー・フォスターが12歳の娼婦役。デ・ニーロは上手い。射殺シーンなどはリアル過ぎの感はあるが、リアリティを追求したかったのはよく分かる。タクシーの客役で監督自身が出演しているのも面白い。

若い頃はこの主人公と同じようにひどい孤独感におそわれるときもあったなぁとか、美人に惚れてはみたものの、見事に振られてひどく傷ついたことがあったなぁなどと、つい感情移入してしまいながら観てしまった。

#「ブルームーン探偵社」のシビル・シェパードが出ているのを知らなかった。やっぱりとても綺麗。

アフリカの女王2007年02月28日

映画「アフリカの女王」を観ようとチャンネルを変えていたら、池田満寿夫と佐藤陽子のラブ・ロマンスの話をやっていたので、ちょっとだけ観てみた。佐藤陽子はレオニード・コーガンに師事し、一時帰国した時のインタビュー記事を「ラジオ技術」で読んで、まだ中学生くらいだった彼女にとても感動したことがあった。それがどうだ。なんであんなに醜くなってしまうのだ。もっと見た目も大事にしろよ。それに、二人の出会いも不倫同士ではないか。知ってはいたが、なんだか嫌になってすぐチャンネルを変えてしまった。

で、「アフリカの女王」はもう3回目くらいだが、キャサリン・ヘプバーンに惹かれてまた観てしまった。この時44歳。ボギーも良いと思うが、彼女の、決して美人とは云えないが、毅然としていて上品なという演技は、比類がない。ローレン・バコールもそうだが、こういうタイプに弱い・・