半夏生2007年07月03日

ハンゲショウ
昨日7月2日は、夏至から数えて11日目の半夏生。

太陽が黄経100度になる位置だそうで、入梅が80度、夏至が90度なので、入梅との対称位置になる時だそうだ。ふーん・・・

かつては、半夏生までには田植えを終えたという。迷信で、この日は毒気が降るので、井戸や泉には蓋をしたそうだ。

写真のハンゲショウは会社の人工小川のもの。ちょうど今頃が見頃という。実際はもっと早くから白くなっていた。ドクダミ科の多年草。葉は臭いが、花はほのかな良い香りがしないでもない。まぁ、私は嫌いじゃない。

葉の下半分が白色なので半化粧の意であるともいわれる。別名のカタシログサ(片白草)もこの意という。

ドクダミは萼を白くし、ハンゲショウは葉を白くして、紫外線を良く反射し、紫外線がよく見える昆虫を呼んで、花粉を運ばせる。自然は良くできたものだ。

紅小灰蝶2007年07月10日

ベニシジミ
ベニシジミが、会社の人工小川に繁茂するハンゲショウに止まっていた。紅蜆蝶とも書く。

北海道から九州まで分布。ただし、トカラ列島より南にはいないという。世界的には朝鮮半島、中国からヨーロッパにかけて、ユーラシア大陸の北・中部だそうなので、暖かいところは苦手なのかもしれない。というより、食草が温帯にしか分布していないかもしれない。詳細は不明。

食草はスイバやギシギシなどのタデ科。雌雄の見分けは難しいようで、夏型のオスは黒鱗が完全に黒化するとのこと。

写真の個体は、白い縁取りがなく、全体に黒ずんでいるので夏型と思われるが、よくわからない。機会を見て、水辺公園の昆虫博士に教えていただこう。

Dorcus hopei2007年07月12日

オオクワガタ
Dorcus hopeiと聞いてすぐオオクワガタだとわかる人は、もう、そうとうビョウーキ。

なんと、息子が出勤途上、家を出てすぐの道路に落ちていたと云って引き返してきた。

生息していることは知っていたが、見るのは初めて。体長は75mmほどなので、野生では最大級だろう。(後で正確に計ったら70mmなかった・・・)

当初、少し弱っているとかで、とにかく甘いものをと家内は惜しげもなくメロンを与えたが、あとではっと気がついて、腐りかけたバナナにした。

スイカ、メロンはお腹を壊す・・・

#成虫で7年生きた記録があるそうな。

淡き光に2007年07月16日

山の上ホテルのバー
親友と続けている「江戸歩き」。今回は神楽坂。花街の名残をちょっとだけ味わえる、細い路地裏の道。江戸は坂ばかりだったことが良くわかる。京都で作られた時代劇には坂道は出てこない。嘘っぱちもいいとこだ。

休みの店も多く、ちょっと評判の店は混んでいて、20分ほどまたされての昼食を取りつつ、生ビール。

食後のコーヒーを、親友お気に入りの店で飲み、飯田橋まで外濠の上を歩く。

ここからはおまけで、JRでお茶の水へ出て、明治大学に隣接する「山の上ホテル」へ。旧館のバーで、私はマティーニ、親友はジン・フィズ。

その後は、各国のビールがあるという店で、瓶ビールながらチェコやドイツのビールを少しばかり。アルゼンチン・タンゴをアルテックの古いスピーカ、LPで流している。「リクエストできますか?」と聞くと若い店員ができますという。では、「フランシスコ・カナロはありますか?」というと、あるという。ちょっと驚いたが、勤めてまだ3年という割には、とても良くLPライブラリに精通しているらしい。すぐに見つけて、掛けてくれた。

一回りも上の、私の兄の世代に流行った。自分も良く聞かされていたので、とても懐かしく思った。

「淡き光に」「エル・チョクロ」「さらば友よ」などなど。

斑の紐2007年07月18日

シロマダラ
会社でのこと、庭師が血相変えて「ヘビが出た!」。
昔はマグロ漁船に乗って、荒くれ男どもと渡り合っていたとは思えないヘビ嫌い。(^_^;)

エコ・スタック用の細い竹を切ってもらっていたのだが、その積んだ束に下に潜んでいたらしい。見たときは、直角に成りながら、タイルの隙間を上に向かって進んでいた。

携帯のカメラを向けたら、気がついたのか下向きになってしまった。
クランク状になっていた時の写真があったら、どこかへ投稿したのだが・・・

シロマダラという普通種ではあるが、夜行性のため、滅多に見ないという。自分はこれで2度目。非常に美しいヘビ。まだオチビさんだが、体長はかなりある。

もっと遊んでいたかったが、仕事中なので、なるべく離れた裏山へ逃がした。しっかり生きろよ。

アンモナイト2007年07月23日

アンモナイト
所用で六本木へ。話題のミッド・タウンを覗いてみた。

昼時で、ガレリア3階の精進料理の店、「淡悦」で、一番安いランチを。それでも結構美味しかった。

お茶といって出てきたのは、おからを煎って作ったもの。7〜8時間も作るのに要するという。職人の教育用だろうか。湯飲みは唐子で、「おや、唐子」と云ったのを仲居の娘さんが聞き逃さず、ひととき会話に花を咲かせた。彼女は唐子が好みだと云い、お隣の席の青年達には、高山寺の鳥獣人物戯画模様の湯飲みを出していた。

地下駐車場のエスカレータそばの壁に、直径1cmほどの小さなアンモナイトを発見。きっと何かあるだろうと2分ほど探していたら見つかった。化石の方が私を呼んだような気がした。

ネコとチョウゲンボウ2007年07月24日

保護されたチョウゲンボウ
ネコの具合が悪く、動物病院へ。朝から吐いてばかり。診断によれば、腎臓ではなさそう。熱があるので、解熱剤と消炎剤か、注射を2本、おとなしく打たれていた。

実はその前に、病院へ着くと、先生だか、看護師さんだか、床にいた何かを捕まえて、段ボール箱へ入れた。鳥らしいので、見せてもらうと、なんとチョウゲンボウ。オスかもしれないが、時間がなくて、良くわからなかった。

三浦市のゴミ処分場で保護されたとのこと。繁殖の可能性が高い。
貴重な情報。さっそく、鳥仲間にご注進!

南国のチョウ2007年07月28日

ムラサキツバメ
仕事で出勤。会社の窓ガラスにチョウが止まっていた。風が強くて飛べないようだ。

指に止まらせると、おとなしくしている。複眼には瞳はないが、何ですか?と問いかけているようで愛らしい。

チョウの名はムラサキツバメ。一瞬、翅を広げた時に、濃い青に輝く前翅が見えたので、雄らしい。ほんの一瞬なので写真は撮れず。

食草はマテバシイ。三浦半島にはいつの時代に持ち込まれたのか、マテバシイはいくらでもある。本来は京都、滋賀が北限。温暖化の生物指標の一つらしい。