毎日が日曜日2011年10月03日

定年退職して再就職しない(できない)場合は,毎日が日曜日。
サラリーマンの頃は「タカの渡り観察」は土・日・祭日か,休暇を取ってか,出勤前に観察(そんなことが出来たのが幸せだが・・)という状況で,早くリタイアして毎日観察できたらどんなに面白いだろうと思っていた。

今年,この秋のタカの渡り時期に,そうなった。待ちに待ったその時が来た。

そりゃ,嬉しいですよ。憧れていたのだから。
それまで,既にリタイアした仲間に任せていたのだが,今期は遂に自分の番となったわけで,シフト表を組んで望んだ今期は,先約が無い限り毎日の観察となった。観察に参加するということは,今まで観察記録をお願いしていた仲間に代わって,自分が記録を担当し,HPに,その日の記録を,出来るだけ早くアップロードする任を負うということ。結構大変。

なぜなら,記録するということは,時刻や初認方向や,通過地点や,飛去方向,終認時刻,風向・風速・気温・天候などを記録するので,ずっと見ているわけにはいかないので,サシバやハチクマの飛来,通過をずっと見ていることができないことがある。それは仕方の無いことで,今まで10年にわたって連日,観察・記録をしていただいた仲間に恩返しのとき。

毎日,4時半か,5時に起きて,6時には観察地点に行っていなくてはならない。そんなわけで,9時には寝てしまうこともある。昼間に筋トレ・運動をして,サウナの後ビールなんてことをしていると,9時になればもう眠くてどうしようもなくなる。

でも,それは,今まで,ずっと憧れていた毎日。うふふ・・

スティーブ・ジョブズ2011年10月06日

NEXT
この日が来ることは分かっていたのだが,残念でならない。

生い立ちを読み直してみたが,きっと,その生い立ちの何かが,彼をここまで高めたのかもしれない。

設立した会社を追われ,NEXTを起こし,Appleに復帰し,伝説を作った。

フィールド・ノートの表紙に貼ってあったシールは,おそらく1989年当時のものだったのかもしれない。

タカの渡り観察2011年10月11日

カメラの人々
サシバの渡りもそろそろ終盤。
「タカの渡り」でYahooとGoogleで検索してみると,「武山のタカの渡り」サイトが,どちらも9番目位に出てくる。
閲覧回数のカウンタは24000を超えている。有名になったものだ。
連日の様に,顔なじみの人や,初めての人が巨大な望遠レンズを備えたカメラを構えにやってくる。腕も確かな人達が多いので,我々が識別できなかった細かな点を確認するのに,気持ちよく画像を見せてくれる。
とても良い関係が出来ていて,問題も何一つ起きず,ありがたいと思う。

昨日が気象条件が悪かったので飛ばず,今日は期待できる。
そろそろ朝食にして,準備をしないと。

おや,こんなところに・・2011年10月11日

巨神兵
ジムの駐車場の床に,雨漏りが作った画像。
ナウシカの巨神兵に見えるのは何故なのか?

人も猿も,顔を幼い時代にきちんと認識するらしい。何が顔に見えるのか。様々なものが顔に見えるのは良く知られた事実で,昔の赤い郵便ポストさえも顔に見えるのは,本能として備わった機能なのだろう。

この特性が「心霊写真」を生む。壁のシミが人の顔に見えるのと変わりないことなのに。

佐島の地物2011年10月20日

佐島の生シラス
展望台ではよろけるほどの風の中で,武山でのタカの渡り観察は,今日が最期。もう飛ばないことを見届けて下山。

久しぶりに佐島の「おくむら」へ。「地物あります」「生シラスあります」ののぼりがはためく。
風が強いので,時化かと思ったが,店主の親爺曰く,「相模湾側は北の風には大丈夫なんですよ,東京湾側はだめですけどね」とのこと。

「生シラス」と「ソーダ鰹の刺身」の二品で¥1,050は安いだろう。他に小鉢の「イナダの漬けの山かけ風」,自家製付けもの,みそ汁,飯。人に教えたくない店だ。

シラスは店主も絶賛していたが,この透明度と歯ごたえは,小さめのシラスよりも美味い。店としてはこの方が保ちが良いとのこと。なるほど。

ソーダ鰹は新しければ(これは朝穫れなので当然)メジマグロのようで,もちもちした食感。鰹独特の匂いもないので,目をつぶって食べれば区別がつかないだろう。

久しぶりに堪能。

みちのくの名刹めぐり2011年10月26日

立石寺
10/24-25,円仁(慈覚大師)が開いたといわれる,みちのくの名刹,四寺(瑞巌寺,立石寺,毛越寺,中尊寺)を廻る旅をしてきた。クラブツーリズムの団体旅行。

瑞巌寺も中尊寺も3~4回ほど行っているが,毛越寺は初めて,立石寺は以前,足を悪くした兄と一緒で,対岸から眺めただけで登らなかったので,今回念願が叶った。兄にも見せてやりたかった。また,松島が無事だったことに安心した。

蔵王の温泉に一泊。硫黄泉が素晴らしいが,熱くて長湯ができないのが残念。

翌日は毛越寺と中尊寺。世界遺産登録後は,大変な混雑とのこと。平日なので,さほどでもない。事前にTVで見ていた須弥壇の象牙の装飾や夜光貝の螺鈿細工は,持参したスワロフスキーの双眼鏡で,しっかり見ることができた。

写真は,立石寺(山寺)

みちのくの名刹廻り その22011年10月26日

瑞巌寺の鰻塚
瑞巌寺の「鰻塚」。食べた魚を供養するなどということは,西洋人には考えられないことだろう。クジラもそうだ。折れた針でさえ,豆腐に立てて供養する。日本人の感性は,世界に誇れる。

先祖は安倍宗任(あべのむねとう)と聞いているが,資料館で安倍氏,藤原氏の絵巻やジオラマを見ると,ご先祖さまが近しく感じる。

毛越寺跡では最近,曲水の宴を催したといわれる水路が発掘されたが,この奥州に,京の都に劣らぬ栄華を極めた大都市,大伽藍が存在したことに,驚きを新たにした。

旧朝香宮邸2011年10月28日

ビーナス
朝香宮鳩彦(やすひこ)王は,香淳皇后の叔父に当たる。妻は允子(のぶこ)内親王で,明治天皇の第八皇女。
彼女はフランスで交通事故にあった宮の看病にパリを訪れたが,ちょうどその間,パリでアール・デコ展が開かれた。(1925年)

宮というよりは,彼女がアール・デコに魅了されたのだと思う。新築された邸宅はアール・デコ一色となった。

東京都庭園美術館となった今,改修が大規模に行われるとのことで,館内を公開。写真は撮り放題。

玄関ドアの女神像はルネ・ラリックのもの。当初は全裸が予定されたが,宮邸に裸はいかがなものかということで,薄衣をまとうことになったと聞いた。

マントルピースの上の置物は,三羽のペンギン。ロイヤル・コペンハーゲン製。

このシャンデリアは,いかにもラリック。ライト部分が花。