読み終えた本「日英の架け橋」2013年03月26日

日英の架け橋
以前読んだ「おかわいそうに」の著者,ルイス・ウィリアム・ブッシュ氏を偲んで出光興産が編集したもの。おそらく非売品。

ブッシュ氏の後妻の弟に当たる方が,鎌倉自主探の重鎮。「おかわいそうに」を読んだとお伝えしたら,貴重なご本を貸してくださった。

捕虜時代に付いても触れており,戦後,東京裁判に,自分たち捕虜を虐待した伍長を探し出してその罪を暴こうとしたらしいが,ある程度行方が分かった時,電気も無い山の中に逃亡しているらしいと聞き,戦犯で裁かれることを恐れて,息をひそめて暮らしている様子を想像し,探して法廷へ引き出す気力を失った,とあった。そういう人だったらしい。

生前,出光佐三と親交が深く,当時,世界最大のマンモスタンカー,日章丸の乗船記などもある。

ブッシュ氏のご子息は佐三から名をもらったそうで,サゾーをセカンド・ネームにしたとのこと。ご子息のディヴィッド氏は今年47歳になり,時々来日している。英国のパブリックスクールでは開校以来の最優秀の成績を修めたとのことで,ロンドン大学を出てから投資の世界で活躍し,すでに一生暮らせるだけ稼いだということで草々に引退し,南アフリカに在住し,気ままに暮らしておられるとのこと。なんともうらやましい限り。

コメント

_ 名倉有一 ― 2013年09月29日 07:33

ブッシュ氏の面白いエピソードをありがとうございました。私も『おかわいそうに』から『日英の架け橋』に進みました。国会図書館で読み、出光興産の広報室へ入手できないか聞きましたら、「社内資料です」と言われました。

_ luke ― 2013年10月01日 11:06

名倉さん,コメントをありがとうございました。

※どこかでお会いしましたか?

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