原寸大のサシバ2013年09月02日

原寸大のサシバ
そろそろ秋期・タカの渡り観察の準備です。

今年は念願の「高度」を模型で確認したいと思うのであります。
で,武山山頂で撮影されたサシバの写真を加工して,原寸大に拡大印刷したいと思うのであります。

さて,どうするか? まず印刷時に拡大して原寸にして,何枚ものA4に印刷してつなぎ合わせたらどうかと思ってやろうとしたら,Mac版ではCanonのプリンタが対応していないらしい。いわゆるポスター印刷というのがない!

無料のアプリを使って印刷する方法がネットで見つかったのでやってみたが,タイル状にして吐き出したPDFが不完全で印刷できず。

あきらめて,有料だがバナーの様なものを印刷できるアプリを,Appstoreからダウンロードした。Mindcad Tiler ¥450。
で。JPEGの原図を,Photoshop Elements 9にて,原寸大に拡大。実はこれがどうやるのか分からなくて苦悶。安いのをダウンロードしたので,英語版。(^_^;) ま,それはなんとかクリアした。
Mindcad TilerはJPEGは印刷しないので,JPEGをPDFに変換して保存。

そうしたところ,このアプリは,「原寸」で印刷を選択すると,見事にタイル状に印刷してくれたのでした。

とりあえず,床に広げて寸法を測ったら,ちゃんと108cmになっているので,まぁ,サシバの♂♀の中間という翼開長になったのであります。

さて,張り合わせるのは明日にしましょう・・

※Photoshopで,垂直に傾けておいたら,無駄な印刷が少なくなったのになぁと,いまさら思ってもしょうがない。

読み終えた本「ファーブル昆虫記」2013年09月12日

昆虫記
ファーブル昆虫記 全8巻
ジャン・アンリ・ファーブル (著), 奥本 大三郎 (著), 見山 博 (イラスト)
単行本: 5100ページ
出版社: 集英社

1991年に買って,3巻までしか読んでいなかった。表紙の絵は安野光雅。
ジュニア向けらしく,平易に書いてあり,原本に忠実な訳ではなく,奥本の感想や思い入れを反映したものになっている。

最後の巻は自伝になっていて,出来の悪い両親にも関わらず,苦労して学問し,資格を取り,教師となる過程が詳しく書かれている。貧乏だったが,友人に恵まれて,文筆で世に出ることが出来た。一徹で偏屈なようだが,理解者には心を開き,人柄は良かったようだ。プロヴァンスに移り住んだジョン・スチュワート・ミルとの交流は知らなかったので,驚いた。困窮した時に3千ポンドもの援助を受けている。成功してからは少しずつ返していたという。金には困ったようだが,金に執着もしていない。文部大臣からの援助も断るという,いうなれば多少へそ曲がりなところもあった人のようだ。

進化論には批判的だったが,ダーウィンの方法論を尊敬し,ダーウィンもファーブルを絶賛している。

ファーブルは権威が書いた物でもまず疑ってかかり,自らの観察で,間違いを証明している。どんなものも鵜呑みにしない姿勢は,素晴らしい。

写真はAmazonからパクりました。

昆虫記 第二巻 はちの生活2013年09月12日

昆虫記 第二巻 はちの生活
発行年は1957年とあるので,10歳の時だ。買ったのは5年生のころではなかったろうか?

その頃,ヴァイオリンのお稽古に,毎週だったか,日曜日には月島から森下町まで都電で通っていた。森下町の停留所近くに本屋があった。帰りに寄って立ち読みすることが良くあった。
ある日,この本を見つけて立ち読みしたところ,どうしても欲しくなった。
280円。電車賃が往復で25円くらいの時だったろうか,ポケットにはぎりぎりしか無かった。えいやっと買ってしまった。

夏の暑い日だった。本とヴァイオリンのケースを持って,電車通りを歩いて帰った。3km少しある。それでも嬉しかった。

今でも手元にある。全部で何巻あったのか,原本は10冊だ。この2巻しか持っていない。とても全部買うことはできなかったが,後悔していない。繰り返し読んだ。少年の私にはこの一冊で充分だった。

タカの渡り観察 9/172013年09月17日

台風の影響で観察できなかったが,今日はまさに台風一過の晴天。風も良い,視界も良い。

サシバ8,ハチクマ4が渡った。
http://birder.guidebook.jp/miura/2013/09/17000100

いよいよタカの渡りが始まった。

※リーダーの提案で,双眼鏡を望遠鏡の上に乗せて,手分けして各方角をスキャンすることを試してみた。ジンバル雲台なので,比較的操作し易い。ただ,望遠鏡で見ようとすると,バランスの関係で,望遠鏡が前に傾く。これが少しやっかい。これからの課題だなぁ・・

タカの渡り観察 9/182013年09月18日

結果
昨日は,昼には風がほとんどなくなったが,今日は13時を過ぎても良い風が吹いていた。もっと観察したら,ハチクマはまだ渡ったかもしれないが,疲れた・・
12時過ぎに渡った淡色型のハチクマ幼鳥は,ノスリと見間違える程白く,非常に美しい個体だった。こんなに白いハチクマを見たのは初めて。

タカの渡り観察 9/192013年09月19日

結果
10時以降は,灰色のガスが低く垂れ込めてはいたが,房総半島が見え始めた。

7時台のサシバ2羽の渡りは,前日に入っていたものが飛び立ったものと思われる。
他に,ツバメ5,エゾビタキ2

読み終えた本「安井かずみがいた時代」2013年09月19日

安井かずみがいた時代
島崎 今日子 (著) 384ページ
出版社: 集英社 (2013/2/26)

興味があった女性だった。雑誌などで紹介された加藤との暮らしぶりは,その時代としては飛び抜けてスマートで贅沢なものだった。安井かずみの名前もその時に知ったというか,意識した。確かに彼女が訳詞した海外のポップスは「ヒットパレード」などでなんとなく知ってはいて,作詞した歌謡ポップスもだが,多少距離を置いていたので,この本を読んで,「あ,あの曲も・・」と知った。
安井の親友だったコシノジュンコが青山にブティックを開いた時も,彼女が良く行ったという赤坂に「ムゲン」が開店した時も,貧乏人の自分には無縁の世界で,行ったことはなく,そばを通った程度だがよく知っていた。憧れの様なものがあった。
雑誌に載った二人は,なんてカッコいい夫婦だろうかと思った。この本ではその裏側も知ることとなる。
六本木の「キャンティ」で,加賀まりこ,コシノジュンコ等と遊んでいた時代と,加藤と結婚してからは,それまでの交友を断つ様にして二人で暮らし始めたというギャップは何だったのか。二人で演じた「理想の夫婦」は,エドワード八世とシンプソン夫人を思わせる「仮面夫婦」だったのかもしれない。
贅沢の限りを尽くした様に見える彼女だが,肺ガンで55歳で亡くなる最後の年は,読んでいて切なくなる。加藤は良く尽くして最後を看取ったが,その前にすでにオペラ歌手の中丸三千繪と交際していた。一周忌を前に再婚。安井のものは写真も衣類も家具も全部捨てたという。そして中丸とその家に住んだ。5年後に離婚。その9年後に加藤は軽井沢のホテルで首つり自殺。それもまた切ない。

内容紹介
「わたしの城下町」「危険なふたり」「よろしく哀愁」etc.今も歌い継がれる名曲の数々を世に送り出した作詞家・安井かずみ。御茶ノ水の文化学院在学中に訳詞家としてデビュー後、作詞を手がけるようになり、65年「おしゃべりな真珠」で日本レコード大賞作詞賞を受賞するなど、超売れっ子の作詞家として活躍した安井は、77年にミュージシャンの加藤和彦と結婚。それまでの華やかでスキャンダラスな生活から一転して家庭に入り、マスコミから理想のカップルと称揚される。癌で亡くなるまでの55年の生涯を、二つの人生を生きたかに見える安井かずみの人生は、戦後からバブル崩壊までの日本を体現したとも言えるのではないか? 前半生と後半生のどちらが本当の安井だったのか? 安井は加藤を支配していたのか、支配されていたのか? 20名を越える関係者の証言から浮かび上がる伝説の人の素顔に、気鋭のノンフィクション・ライター島崎今日子が迫る!
内容(「BOOK」データベースより)
4000曲の詞を紡ぎ、時代を駆け抜けた作詞家・安井かずみ。林真理子、コシノジュンコ、金子國義、ムッシュかまやつ、吉田拓郎。20人余の証言から浮かび上がる、伝説の女の素顔。

※若い頃のアドレスブックには,「キャンティ」の電話番号も書き込んであった。行かずにいるうち,もう麻布飯倉片町のその店はない。記憶を遡る様な本だった。

今夜は十五夜2013年09月19日

十五夜の月
娘と孫娘が来て,月見。外に望遠鏡を出して孫に見せていると,ご近所さんが犬の散歩から帰ってきて,一緒に月を観る。その息子さんも,小さい時から知っていて,もう今や身長180センチの好青年。
向かいのアパートのおちびさんたちにも見せて,しばし月見談義。

家に帰ってから,デッキで月見を再開。娘が作った月見団子を食べて,月を愛でる。

※写真は30倍の望遠鏡に,ガラケーのカメラを押し付けて撮った。コペルニクスが良く輝いて見える。

タカの渡り観察 9/202013年09月20日

今日は鳥果ゼロ。
視界は不良だったが,9時を過ぎると,鋸山が見え始めた。気温はどんどん上がり,風は弱くなり,10時過ぎには南に変わってしまった。
タカの渡りはなし。
地付のタカも出ず。
ツバメ1,アマツバメ23,エゾビタキ1

※観察地点よりも北に位置する大楠山では,「(渡り)サシバ6、ハチクマ4、ツミ2、ノスリ南東1 (非渡り)ハヤブサ:2」だったので,見落としが多数あったことになる。難しい。

横須賀市・武山と鎌倉・稲村ケ崎の観察結果の詳細は,
http://birder.guidebook.jp/miura/takeyama_2013

タカの渡り観察 9/212013年09月21日

9/21
微妙に北東風が吹くが,10時には無風となり,風向定まらず。昼前に南西という最悪条件。
それでも代表が参加したおかげで,ハチクマの渡りを確認できた。

他に,コサメビタキ2,エゾビタキ1,ツバメ4,イワツバメ4,アマツバメ59,ヒメアマツバメ13