「沈黙」2017年02月02日

「沈黙」を観てきました。チケットをオンライン予約したのですが,アドレスにGmailを指定したら,返信が無くて,チケットの登録番号がわからず,チケット売り場で発行することになってしまった。朝一番の回だったので,空いていたから良かったけど。売り場の女性が「サイレンス」と言うのが気になったが,まぁ,いいか。英語の題名はその通りだからねぇ。
期待した通りの出来でした。違和感はポルトガル語(かな?)が英語になっていることくらいで,これは当たり前なので仕方ない。

ロドリゴと井上筑後守との宗教談議は,シドッティを尋問した新井白石とのやり取りも,このようなものだったのではと思わせるものがあった。

最初にマカオのヴァリニャーノとロドリゴ,ガルペが登場するが,年代設定が1640年頃になっているので,遣欧少年使節を伴ってマカオに行ったヴァリニャーノなら既に亡くなっているはず。別人の設定か。

遠藤周作は「自分はキチジローだ。」と言ったそうだが,信仰と懐疑の間で揺れ動いた本人の苦悩の表れでもあるのだろう。

*棄教して日本人として生きた主人公が死に,棺桶に入れられた後,火葬される最後のシーンで,手の中に木の十字架を握っていたという設定になっていた。先に棄教したフェレイラにも,最後には信仰に立ち返ったという説があるので,そういうこともあろうかと。

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