アレロパシー2020年07月16日

今日は天気が良かったので、午後3時過ぎにスロージョギング。いつものコース。
気温は高くなく、風が心地よい。民家のプラムが美味しそうに成っていた。
畑に出ると、小玉スイカなどが収穫を終わり、出荷されなかった小さなスイカがマルチの上にたくさん打ち捨てられていた。まだ十分食べられそうなので、貰って帰りたいくらいだ。
緑肥のイタリアンライグラス(カラスムギ)を耕運機で鋤き込んでいた。青臭い匂いが一面に漂っていた。緑肥としてのイネ科植物は、アレロパシーを期待してのことではないかと思っていたが、今調べてみて、その通りだったので少しほっとした。

——

(2) 緑肥作物のアレロパシーの利用
畑地および水田で利用されている緑肥作物は、粗大有機物としての機能、有害センチュ ウ類の抑制、施設栽培土壌の塩類除去等の効果を期待されている。またそれに加えて、緑肥作物には病害や雑草を抑制するアレロパシー作用(他感作用)を利用するという考えがある。
ア アレロパシーとは
植物のアレロパシーは、「植物が放出する化学物質が他の生物に阻害的あるいは促進的な何らかの作用を及ぼす現象」を意味する。アレロパシーの作用経路は次の4つある と提唱されている:
1)葉から雨、露あるいは霧によって浸出される(leaching)、
2) 代謝産物が揮発性物質として放出される(volatization)、
3)植物体の残渣(litter)、
4)根から分泌する物質(exudation)。
そして特に3)はさらに
1落葉から物質が浸出される場合
2落葉や腐葉が分解して他感物質に変化する場合
3残根やちぎれた根が分解する場合の3つに分けられている。
イ 代表的は緑肥作物のアレロパシー作用
(ア) イネ科:ムギ類およびその他イネ科のアレロパシー
本来、ムギ類は雑草との競争が激しい畑状態で栽培するために比較的強いアレロパシ ー活性をもっている。表VI-2-(3)-1は、プラントボックス法という手法でムギ類のアレロパシー活性を検定した結果である。エンバク近縁種のアレロパシー活性が最も強い。 エンバクの抑草作用によるアレロパシー候補物質として、クマリン類のスコポレチンが 報告されおり、また、センチュウ抵抗性植物でもある。現在では緑肥作物として市販さ れている。
寒地型牧草においては、ペレニアルライグラスおよびトールフェスクが最も雑草抑制 に対してアレロパシー活性が強いと報告されている。

−−−− https://www.maff.go.jp/…/hoze…/h_sehi_kizyun/pdf/ntuti28.pdf 農水省資料


何が植わっているのか見えない畑で、トビほどの大きさの「鳥凧」を棒にくくりつけ、風で見事に飛行姿勢を保っているのが見えた。色が紙の色だったので、カラスはすぐに慣れてしまうかもしれない。他の猛禽に似せても、カラスは賢いので、すぐに見抜かれてしまうかも。でも、あの鳥凧、よく出来ていたなぁ。