尉鶲2010年01月17日

ジョウビタキ♂
ジョウビタキと読む。

尉は年寄りのことで、オスの頭が真っ白なことから。
ヒタキは、火打ち石で火を焚きつけるときの音に似た声「カッ、カッ」と鳴くことから。

庭に来たオスのジョウビタキ。家内が撮影。

スパイキ2010年01月19日

カジキの骨製スパイキ
会社の庭師が、背負いカゴにロープを通したいと云うことで、良い道具はないかというので、大きめのマイナス・ドライバを貸してあげたが、庭師曰く、「俺たちはスパイキというのでこういう仕事をするのだけど」。スパイクともいうらしい。何だかよく分からなかったが、調べてみると、ヨット・マンがロープ・ワークに使うもので、マリーン・スパイク(綱通し針)というものだと判明。

この辺りはヨット・ハーバーが多いので、葉山か佐島、油壺のショップで買ってこようか?というと、買うことはないよ、捨ててしまったかもしれないが、家にあるかも知れないので、探してみるから、もう少し待っててけろ、と曰う。

翌日持ってきて、見せてくれたのがこれ。自作だそうで、マグロ船に乗っていたときのもので、カジキマグロの嘴を切り取り、しばらく綱を付けて海に流しておくときれいになるので引き上げて、ガラスの角で削り、自分の好きな形に整形するとのこと。

使い込んだものらしく、象牙のように光っていた。

お散歩通勤2010年01月23日

というわけでもないのだけれど、自宅が会社に近い社員は車通勤を禁止され、電車・バス通勤になって久しい。所要時間はドア・ツー・ドアで25分。歩きでも30分なので、最近は行きはほとんど歩いている。少々の小雨でも歩く。

雲間から朝日が射す。美しい。宗教画の様。霊園を下ると川沿いの道。カワセミが川に沿って飛んでいったことがあった。最近はハクセキレイとカルガモしかみない。

通研通りを横切ると、天照大神神社脇。ヤドリギの実の熟れ具合を見て、3月のレンジャクを楽しみに。

ミモザを植えてあるお宅。まだつぼみ。女性にミモザの花束を贈るという「ドンナの日」は3月8日。3月に訪れたことのあるローマの、花屋での光景を思い出す。

周囲は畑。今は主にキャベツ。霜に会うと甘くなる。なぜか?葉を凍らせないため、糖類を蓄えるからが正解。一部にブロッコリー。来月のエッセイにしようか。

屠蘇2010年01月28日

今頃屠蘇かと思うが、年明けは立て込んでいて、機会を逸した。
チンザノと屠蘇の香りが似ていると書いたが(http://www.asahi-net.or.jp/~fv9h-ab/kamakura/botanical-essay6.html#Anchor20100110)試してみなかった。

本来は日本酒か味醂に前の晩から漬けておくのだそうだが、チンザノのドライに漬けてみると、見る見る色が変わった。明日に味わってみよう。隣はそのままのチンザノ。透明だ。本来ならば甘口のベルモットと比較すべきなのだろうが。

父の命日は今月14日だった。墓参りもしなければ、何もしなかった。せめて父を偲んでみようかと、今頃思った次第。

#4月になれば、父の他界した歳になる。早いものだ。

柴田是真2010年01月29日

休暇を取って、家内と三井記念美術館へ「柴田是真」の展覧会。
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition_01.html
漆工芸品と漆絵。超絶技巧。

紫檀塗りには驚愕。マチュールの表現はだまし絵的ではあるが、ここまでとは・・漆工芸は普通は分業だが、彼は一人ですべてこなしたとのこと。感服。

#印籠などの緻密な細工には、職人としての誇りを感じる。