COVID-192020年03月05日

マホロバのジムが閉鎖になってしまった。
プールやクアは従来通り。

遠い崖 第10巻 大分裂2020年03月05日

読み終えた本
遠い崖 第10巻 大分裂
ーアーネスト・サトウ日記抄ー 萩原延壽(2000年)
岩倉使節団の帰国が遅れ、留守政府に難題が持ち上がる。
その1つが、「マリア・ルス号事件」で、日本の外交手腕、司法制度が世界に問われたものだった。
マリア‐ルース‐ごう‐じけん【―号事件】
苦力クーリー輸送をめぐる外交事件。1872年(明治5)、横浜に寄港したペルー船マリア‐ルース号(Maria Luz)の中国人苦力輸送に対し、日本政府は、これを奴隷貿易であるとして苦力の解放を命じ、ペルー政府と紛争になるが、ロシア皇帝の仲裁裁判で日本側が勝利。これがきっかけで同年、芸娼妓解放令が出される。
島津久光は、不平士族250名に束髪佩刀(そくはつはいとう)、髷を結って大小を帯びさせ、東京へ圧力を掛けにやって来たが、勝海舟に説得されたらしく、兵は引き揚げた。西郷も近衛兵で威圧し、もしかすると、警官(当時はポリスと呼んでいた)が密着警備していたのも、西郷の差し金では?と筆者。
明治6年の政変は、征韓派の副島と、反征韓派の岩倉との対立に見えると筆者。征韓派のアメリカ公使デ・ロングも任期を終え帰国している。西郷に関して筆者は、パークスの報告に西郷が登場しないことや、サトウが明治4年に西郷と直接話した記録から、西郷は既に自分の役目を終えたと思っていたのでは、と推察している。
西郷は理想主義者で夢想家、大久保は実務者なので、結局は互いに相容れないところが最後に残ったのだろう。 p190