赤きサラファン2020年04月05日

ロシア民謡の「赤いサラファン」は良くご存知だと思いますが、戦後生まれの自分達は、口語調の歌詞しか知りませんでした。
若い頃、友人のギターの名手H君が、ハーモニーが美しいからと言って、「紅いサラファン」を弾き語りしてくれました。その歌詞が文語調だったので、なおさら格調高く、美しいものでした。
むかし、思い出してネット検索してみたものの、口語調のものしかヒットしませんでした。
また、ふと思い出してググってみると、あら!ちゃんとあるじゃないの。
出だしは記憶と同じなので、多分これだ!
赤いサラファン
詞 堀内敬三
何ゆえぬいたもうや
赤きサラファンを
いそぎて用なき 晴れの衣
いとしのわが子
しばし聞けよ
いのちの春は 長からず
若やぐほおも 色あせて
たのしき日々は とどまらじ
たのしき日々は とどまらじ
若かりし日を 思いつつ
老いたるわれの 衣つくり
夢みしころを くりかえしつ
ぬう手も楽し 衣つくり
衣つくり

マチネー・リサイタル2020年01月25日

アレッサンドロ・ベヴェラリ クラリネット・リサイタル
マチネーでヨコスカ・ベイサイド・ポケットへ。
アレッサンドロ・ベヴェラリ クラリネット・リサイタル
曲目
ヴィドール 序奏とロンド Op.72
ドビュッシー クラリネットとピアノのための第1狂詩曲
フランセ クラリネットとピアノのための主題と変奏
ジャコーマ 「カヴァレリア・ルスティカーナ」による幻想曲 Op.83
ロータ クラリネット・ソナタ ニ長調
セタッチョーリ クラリネット・ソナタ 変ホ長調 Op.31
アンコール曲 亜麻色の髪の乙女
東フィルの主席クラリネット奏者だそうで、32歳になる。超絶技巧をなんなくこなす。亜麻色の髪の乙女のクラリネット版は初めて聴いた。

無料コンサート2019年12月20日

無料コンサート
久里浜のウィングで、無料の出し物が有るというので、家内と行ってみた。
出演は、よこすかの音楽家を支援する会(YMSA)代表の宮本 史利氏ほかで、パーカッション以外は横須賀出身の演奏家だった。
「ノエル:Noël」や「ソリ遊び:ルロイ・アンダーソン」は良いとして、ジングルベルはいただけない。悪いけどクリスマスに聴きたくない曲のトップだ。そう思わない人には申し訳ないですが。
*せっかくソプラノがいるので、アヴェ・マリアでも歌って欲しかった。

小椋佳/歌談の会2019年12月04日

小椋佳/歌談の会
家内が友人から招待券をもらったので、神奈川県民ホールへ。
前回は友人夫妻と4人でベンチャーズだった。
こうしてタダ券を頂けるなんてありがたい。自分じゃ買わないからなぁ。
小椋佳は来年1月で76歳だそうで、それをネタにした自虐トークで笑わせる。
歌の方は、残念ながら高域が出ないし、かすれるしで、おまけに椅子に座っての公演。衰えは隠せない。隠すつもりもないのが潔いが。加山雄三が82歳(私の10歳上で誕生日が一緒)なのに較べると、加山は若いなぁ!
若い流しの女性、女性琵琶奏者を支援しているようで、偉いなぁと思う。
日本勧業銀行時代に(東大法学部卒)米国留学してMBAを取らされたが、渡米中に第一銀行との合併があった。そのニュースを聞いて思い浮かんだ言葉を元に書いた曲は、失恋の歌に聞こえるが、実は銀行人事部への恨み節だったとか、結構笑わせてくれたので、楽しめた。
*イチョウがすっかり色付いていた。

山崎祐麻ピアノリサイタル2019年11月03日

山崎祐麻ピアノリサイタル
山崎祐麻ピアノリサイタル(横須賀ベイサイドポケット)
https://magcul.net/180836
[曲目]
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ BWV903、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」、
ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52、
ラヴェル:夜のガスパール
アンコール曲は、ショパンのエチュード。
未だ二十歳の細身の学生ですが、大音量が得意のようだ。見かけによらず力強い演奏。
演奏後の懇親会では審査委員長の野島さんがおいでで、若い演奏家を励ましていた。
*もっとラヴェルのピアノ曲を聴いてみたくなった。山崎祐麻ピアノリサイタル(横須賀ベイサイドポケット)
https://magcul.net/180836
[曲目]
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ BWV903、
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」、
ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52、
ラヴェル:夜のガスパール
アンコール曲は、ショパンのエチュード。
未だ二十歳の細身の学生ですが、大音量が得意のようだ。見かけによらず力強い演奏。
演奏後の懇親会では審査委員長の野島さんがおいでで、若い演奏家を励ましていた。
*もっとラヴェルのピアノ曲を聴いてみたくなった。

ピアノリサイタル2019年03月02日

ピアノリサイタル
若いアーティスト支援の、今日はピアノリサイタルで、ベイサイドポケット(横須賀芸術劇場小劇場)へ。
背が高く、手足が長く、指も長い。恵まれた体躯。
淡々とした演奏で、敢えて技術をひけらかさないという感じがしたが、素人の私にはよく分からない。ミスタッチも少々あるようだが許せる範囲。
ただ、ピアノ(スタインウェイ)の調律が良くないのか、最高音が低く聴こえた。気のせいか?それに、ダンパーペダルを放すと普通ならすっと音が消えるのに、何故か最後にビリつく事が何度もあった。こんな状態の悪いピアノは初めてだ。
最後のプロコフィエフが一番良かったように感じた。
どんな演奏家になっていくのか、楽しみだ。

ゴルドベルク変奏曲2018年10月25日

ららら♪クラシックでゴルドベルク変奏曲を取り上げていた。
ゲストはバッハ・コレギウム・ジャパンの鈴木優人。
スタジオに持ち込んだ愛用のチェンバロはオランダ製。弾き手もさることながら、このチェンバロの素晴らしい華やかで歯切れの良い音に圧倒される。自身もオランダ在住とのこと。
番組ではこの変奏曲の構成について詳しく説明。30ある変奏曲は3の倍数ごとに1度、2度、3度と上がっていくカノンになっている。30番だけは民謡を取り入れた楽しい曲になっていてカノンではない。
厳密な計算の上に成り立つ数学的と言える曲の構成は「フーガの技法」にも見られる。バッハは生涯、対位法による厳密な曲の構成に挑み続けた、職人の様な人だったのだろう。
*チェンバロにWILLEM KROESBERGEN VTRECHT とある。私のリコーダーもユトレヒト製。ちょっと嬉しい。: )

阿川泰子ジャズコンサート2018年06月17日

阿川泰子ジャズコンサート
神奈川歯科大のジャカランダ・フェスティバル
「阿川泰子ジャズコンサート」 14:00-15:00

早いもの順なので、もう300人近く前の席には座っていて、後ろの席に着く。後ろは招待席が真ん中を沢山占めていて、好きなところへは座れない。でもまぁ、座れただけよし。
阿川も老けた。66歳になる。
曲目は、メモなんで抜けがあるかも。
Fly me to the Moon
Tea for two
As time goes by
I left my heart in San Francisco
知らない曲
i've got you under my skin
Wave
Moon light serenade
Moon river
Charade
Days of Wine and Roses
知らない曲
When I wish upon a star
Over the rainbow
アンコール
Take the A Train
これだけ聞けて、無料とはありがたい。
トークもあって、阿川は小学校の一年間だけ、横須賀・上町の豊島小学校に通っていたとか。父親は鎌倉の洋画家、母方は海軍の飛行機乗りだったそうだ。駆け出しの頃は、三笠公園で野外コンサート。ビッグバンドを率いてで、楽屋はないので、戦艦三笠を使っていたと。自分は艦長室だったが、バンドの皆さんは食堂だったのではないかと、そんなことを言ってかなり笑わせる。
ただ、歌の方は、どうなんだろう、デビューしたレコード「Love Bird」は持っているけど、若い頃の方がよかったように思う。あまりレッスンをしていないのか。ジャズ歌手は歳を重ねれば、円熟してきて、味わい深くなるものなのだけど、阿川の場合は残念な気がする。昔からそれほど上手い歌手ではないと思っていたけど、進歩していないどころか、後退しているように感じた。特に音程が微妙に揺れるのはいただけない。八代亜紀の方がよほど上手い。当たり前か?

ピアノリサイタル2017年03月18日

ピアノリサイタル
フレッシュ・アーティスト from ヨコスカ「鐡 百合奈 ピアノ・リサイタル」 14:00開演
いつものように車で出かけたら,芸術劇場の方で,チアダンスの大会があるとかで,駐車場が満車。仕方なく,向かいの旧ダイエーの駐車場へ。おかげで開演ギリギリに着席。なんと前から二列目。近すぎだし,右側なので,演奏者の手は見えず。わずかにピアノの天板に映るのが少し見えるだけ。

演目
モーツァルト グルックの歌劇『メッカの巡礼』の「われら愚かな民の思うは」による10の変奏曲 ト長調 Kv.455

J.S.バッハ=ブラームス 左手のためのシャコンヌ BWV1004

シューマン ピアノソナタ 第3番 へ短調 Op.14 「大ソナタ」

スクリャービン 左手のための2つの小品 Op.9

アンコール リスト=シューマン「献呈」

演者は,芸大の修士課程に在学中。練習のし過ぎか,右手が痺れて使えない時期があり,そのため左手の曲を練習していたとのこと。左手のための曲が二つもあるのはそのためという。右手で椅子の端を掴んで演奏していたが,終わると汗でびっしょりと握っていた座面が濡れているのが見てとれた。
アンコールの前に挨拶。シューマンとクララの大恋愛について語り,シューマンが結婚式の前夜に妻となるクララに捧げた歌曲が元となっていると説明。
力強く,メリハリのある演奏で,素人の自分が聞いても高い技術を持っているようだ。今後が期待される。
*ブラームスとクララの関係も,ちょっと解説があるかなと思ったら,それはなかった。
*演奏後の懇親会で,左手だけで弾く事にどんな苦労というか,何か意識していることはあるのか聞きたかったが,親しい人がいたようで,そちらへ行かれてしまい,機会を逸した。

マチネー・カジュアル・コンサート2017年01月29日

娘・孫・家内と横須賀芸術劇場のカジュアルコンサート(マチネ)へ。
横須賀交響楽団の演奏で,チケットはわずか¥510。未就学児童でも良い。しかも,本格的オペラハウスでですから,4階席でしたが音響効果は抜群で,4階から見ると壁全体がホーンロードになっていることがよく分かります。特に,低音はズシンと響き,申し分ない。こんな高い階は初めてでしたが,よく設計していることが分かりました。
クラシックの演目は,まぁ,それなりの出来で,立派なものです。シュトラウスのポルカやワルツは軽快で,心地よい。コンチネンタルタンゴは,更に良くて,横響はこちらに転身しても良いのではと思わせます。「美しく青きドナウ」を聴いて家内に,「きっとアンコールの最後はラデツキー・マーチだろう」と言っていたら,その通りだった。大サービスのアンコールに得した気分。
*ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートみたいな感じもするので,ついそれと聴き比べてしまうので,シュトラウスのポルカやワルツで,多少アラが見えるのは仕方がない。わずかな音程の違いや,テンポの不揃いが少しでもあれば違和感になる。ホルンとビオラが弱いのか,まぁ,超一流と比較しても仕方のないことで,このオペラハウスで,オーケストラがこの価格で聴けることに感謝だ。我が街の誇りとしたい。コンサートマスター(女性なので変だけど)は,家内のバド仲間のお嬢さんだそうで,それも何だか誇らしい。