展覧会のはしご2007年11月08日

葉山での所用のあと、午後になってから、六本木へ家内と国立新美術館のフェルメール展と、ミッドタウンのサントリー美術館で、鳥獣戯画がやって来た、を鑑賞。

フェルメールは一点だけだが、同時代のオランダの画家や影響を受けたらしい作品など、精緻で寓意を含んだ風俗画は鑑賞に値する。デルフト焼きや、当時の古楽器なども面白かった。ハーディー・ガーディーなどは実物を初めて観たし、名前も知らない楽器ばかりで、もっとそばで、手にとって観たいほどだった。黒檀と象牙で出来たD管のリコーダーは吹いてみたいと思った。

鳥獣人物戯画も四巻がそろっており、国宝展などよりも空いている分、ゆっくりと鑑賞できた。特に人物や馬や牛を描いた巻は観たことがなかったので、興味深かった。別な時代、別な作者のものを組み合わせたことが良くわかる。また、原本では失われた部分が描かれた写本がいくつも展示されており、これも面白く、また、同様な戯画は他にあり、さらに鳥獣戯画は既に戯画作家の教養の一部となっていた、という展示で、企画が素晴らしく、センスが光る展示だった。サントリーはやはりオサレか。

お腹も空いたので、インド料理か、はたまた韓国宮廷料理か、どこも六本木価格なので散々迷った挙げ句、ミッドタウン1階のビアホール(風の店)で、ハートランドとペールエールなどを楽しんだ。

写真は暮れなずむ美術館。

自分用に複製画を買った。ニコラース・ファン・デル・ヴァーイ(アムステルダムの孤児院の少女)静かな雰囲気が小磯良平のようで、気に入った。