読み終えた本「白バラ」尋問調書『白バラの祈り』資料集」2013年11月15日

「白バラ」尋問調書
読み終えた本「白バラ」尋問調書『白バラの祈り』資料集」
単行本: 284ページ
出版社: 未来社 (2007/08)

内容(「BOOK」データベースより)
ヒトラー政権に抵抗したドイツ人学生グループ「白バラ」。東西ドイツ統一により発掘されたナチ一次資料から、いまはじめて「白バラ」の肉声が明かされる
映画『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』の背景資料集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ブライナースドルファー,フレート
1946年生。弁護士、作家。ドイツ作家協会会長 (Amazon.co.jpから)

映画は見損なった。こういう映画は横須賀ではかからない。
DVDは検索したらTSUTAYAにあったので,いつか観たい。
マイミクさんが紹介されていたので,図書館から借りた。
東ドイツが崩壊してのち,ゲシュタポの尋問調書が公開され,映画はこれを資料として製作されたという。詳しくはWikipediaで「ゾフィー・ショル」を参照のこと。

反ナチの,ビラを郵送・標語を壁に書いた罪で,ギロチンで処刑された,学生達と教授がいた。
主犯格の妹ゾフィーは,さほどの活動をしていなかったので,尋問官は助命を求めるように進言したにもかかわらず,関係者をかばって罪を背負った。信じられないような行動に心を打たれる。

ゲシュタポの尋問と云うと,きっと拷問で無理矢理白状させたのかと思ったが,全くそうではなく,実に冷静な態度で尋問し,理詰めで追いつめたようだ。戦前の特高とはインテリジェンスが違うようだ。それが良いという訳ではもちろん無いが。

※ゲシュタポもそうですが,第三帝国で主要な任務に就いていた人達は,誰も大変な能力を持った人達だったと思います。平時なら,その能力を平和の為に発揮したであろうことを思うと,戦争の愚かしさ・理不尽さに心が痛みます。

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