翡翠のサソリ2007年10月30日

BSで「スコルピオンの恋まじない」を観た。
邦題はなんだかなぁだが、原題はThe Curse of the Jade Scorpionで、翡翠のサソリの呪いか。

手品師が、主人公の保険会社調査員(アレン)と、調査員の天敵で社内改革を推進する才媛(ハント)を後催眠状態にして、電話でキーワードを聞かされると、言われたことを夢遊病者の如く実行して、宝石強盗をさせる。だが、悪事は暴かれ、結局天敵同士が結ばれる、というたわいもない筋だが、展開が分かり易く、台詞の面白さはアレン流で楽しめた。今なら随所にいわゆるセクハラが登場するのだが、舞台は40年代。とはいえ、下品にならないぎりぎりを保つのもアレン流か。

ウディ・アレン (C.W. Briggs)
ヘレン・ハント (Betty Ann Fitzgerald)
シャーリーズ・セロン (Laura Kensington)
ダン・エイクロイド (Chris Mgruder)

そうそうたる演技人と監督・脚本ともウッディ・アレン。

「恋愛小説家」のヘレン・ハント。上手い。シャーリーズ・セロンはちょっともったいないような使い方(色狂いの富豪令嬢)だが、云ってみれば贅沢なキャスト。ダン・エイクロイドは、こういう役(才媛を愛人にしている保険会社社長)をやらせたら、はまり役だろう。見事というほか無い。映画自体は非常に面白いが、アレン自身が歳を取りすぎているのか、多少の無理があるのが残念。調べてみたらこの時66歳だった。大したものだ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://luke.asablo.jp/blog/2007/10/30/1883802/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。