マタイ受難曲2006年09月15日

途中からだったが、NHKで、バッハ・コレギウム・ジャパンのマタイ受難曲をやっていたのを観た、というより聴いた。

指揮の鈴木雅明は、芸大でのコンサートで見知った。演奏は古楽器も活躍し、見事。合唱も素晴らしい。英国人らしいカウンター・テナーも良い声だった。日本にこれだけの楽団があることは誇りにして良いだろう。2時間ほど、テレビに引き込まれてしまった。

バッハの時代は、教会が劇場代わりで、人々は祝祭日を楽しみにしていたことだろう、教会の祝祭日はやたらと多いので、作曲は大変だったらしい。カントールにまでなった割には、テレマンほど人気の無かったバッハは、経済的には恵まれなかったそうで、気の毒というほか無い。バッハ自身の受難の時代だったのかも知れない。