ヒトラー最後の日々2017年05月14日

ヒトラー最後の日々
録画しておいた,BSドキュメンタリー「ヒトラー最後の日々」を観ました。
2005年に公開された「ヒトラー,最後の12日間」は,総統と最後まで地下壕に留まっていた女性秘書,トラウドゥル・ユンゲの回顧録に基づいていたのだけど,この番組の元になったのは,ニュルンベルク裁判での判事が2年に渡ってヒトラーが確かに自殺したことを裏付けるために行ったヒトラーの側近達へ聴取の記録で,公開されることなく,2015年になって米国の図書館に保管されていることがわかったというフィルムを基にしている。
このヒトラー最後の出来事は,前述の映画の内容とほぼ同じだった。ヒトラーは,敬愛していたムソリーニのように,生きて捕らえられ,死後も辱めを受けることを極度に嫌い,確実に死ねる方法を考えていたという。拳銃自殺したとしても確実でないと考えたのか,服毒して拳銃で撃つことにした。それでも,自殺用の青酸カリの効き目が確実かどうかを,溺愛していた愛犬のシェパード・ブロンディで試したのだった。愛犬家から見れば,ヒトラーが愛犬家だったのかどうか,意見の分かれるところだろう。
*死後の始末についても,ヒトラーは確実性を期して,150リットルものガソリンを用意させ,砲撃で空いた穴に並べた遺体を燃やさせた。燃やすのに二時間も掛かった。遺体はソ連軍が掘り起こし,歯型からヒトラー本人であるとされたが,遺骸は秘密裏に処理されたという。