タカの渡り全国集会in関東2010年12月06日

立教大学
日曜日の12月4日、東京の立教大学で「第7回タカの渡り全国集会in関東」が開催され、三浦半島渡り鳥連絡会としても、「武山のタカの渡り」と題して発表した。

データの解析は代表の宮脇氏が行い、発表資料の作成と発表を私が行った。
北は青森から南は沖縄県宮古島まで200名弱の参加があり、盛況だった。

秋の渡りは天候と視界に大きく左右され、有視界飛行のサシバは晴、北東の風、風力2〜4、視界良好でないと飛ばない。分かり切ったことではあるが、数字が裏付ける。渡りの下流にある稲村ヶ崎でも1000羽を越える渡りが観察され、武山でも過去にあった。房総から三浦半島の南を通過して、湘南海岸沿いに渡るサシバは、おそらく毎年1000羽を越えると思われ、我々はいつもその一部を観察しているに過ぎない、というのが結論。また、サシバの渡りが終了する10月中旬から12月にかけては、大陸から朝鮮半島、九州、四国を経由して、本土へ拡散しているハイタカ属のタカが、サシバとは逆に70%が東進することを明らかにした。

東大大学院の樋口教授の基調講演では、ハチクマ、サシバに位置送信器を付け、衛星で追跡することを継続して研究しておられ、最新の結果も発表していただいた。秋は南西諸島を経て、インドネシアまで行き、春は大陸に入り、東南アジア各国を経由して、朝鮮半島から南下してくるという。春に遠回りするのは、東シナ海の風向によるものらしいこともはっきりしたという。ハイテクなくしては、決して知ることの出来ない野生の不思議と言うべきか。

大学はもうクリスマス・デコレーション。

終了後、懇親会には出ず、仲間8名と品川で忘年会。

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