舟越保武彫刻展2015年08月28日

聖セシリア
練馬美術館の「舟越保武彫刻展」を家内と鑑賞してきました。
息子の船越桂の彫刻展も,以前,東京都現代美術館で鑑賞したことがありました。2003年のことだったと思います。
息子の桂は,木彫が中心ですが,父は石像とブロンズが主。テレビでも桂は「やり直しのきかない石彫はひるむ」と述べていましたが,その難しさは想像以上のものだと思いました。
作品は,変遷を辿ると,晩年にはキリスト教,カトリックの聖人,聖女に力を注いだことがよくわかります。保武の父親も熱心なカトリック信者だったそうで,影響が如実です。
脳梗塞を患ってからは,左手で彫塑を行ったそうで,その執念と迫力には圧倒されます。
長崎の26聖人の像は,実物を現地で観ましたので,感動を新たにしました。
ハワイでハンセン病患者の世話をし,自らも発病して,ライ結節だらけになった姿のダミアン神父(1889年没)の彫像には衝撃を受けます。自らも発症したことで,患者の側に立てたことを喜んでいるようにも見えました。
他にも多くの感動的な作品がありますが,島原の乱の農民兵を刻んだ「原の城」,聖セシリア,聖クララ,聖ベロニカ,聖マリア・マグダレナ,などに感銘を覚えました。
特に,聖セシリアの静謐な美しさには心を打たれました。
http://www.neribun.or.jp/web/01_event/d_museum.cgi?id=10249

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