骨のうたう2006年04月04日

朝日新聞の夕刊、「ニッポン 人脈記 桜の国で(7)」に、三重県・松坂城跡にある本居宣長記念館に、地元出身の一兵卒、終戦の年の4月にフィリピンで戦死した、竹内浩三という人の読んだ詩が載っていた。ご存じの方もおられようが、胸に迫るものがあったので、忘れないように書いてみた。


 骨のうたう

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国でひょんと死ぬるや
だまって
だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや


本居宣長の桜を読んだ歌、「敷島の大和心を人問わば朝日ににほふ山桜花」は、戦時中、曲解され、多くの若者を死地に向かわせた。今まさに満開の桜を観て、再び観ることのなかった、多くの若者、戦死者を思う。

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