池の水を全部抜く ― 2017年10月07日

水辺公園の手前の池の水を抜いて、テレビ番組の撮影をやっているので、娘、孫と見に行った。
コイやフナがのたうっている。
ココリコの田中某は、サメに詳しいとか。
水辺公園の会長や、野鳥の会の支部長も一緒に作業していたので挨拶。
なんでも、ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)いたらしい。60cm級のガーもいるらしい。
亀がいないのは事前に捕獲したのか。
テナガエビがいたのに驚いた。
*こんなに人がいるのも、前代未聞。テレビの力は凄い。
コイやフナがのたうっている。
ココリコの田中某は、サメに詳しいとか。
水辺公園の会長や、野鳥の会の支部長も一緒に作業していたので挨拶。
なんでも、ウーパールーパー(メキシコサラマンダー)いたらしい。60cm級のガーもいるらしい。
亀がいないのは事前に捕獲したのか。
テナガエビがいたのに驚いた。
*こんなに人がいるのも、前代未聞。テレビの力は凄い。
草原の輝き ― 2017年06月18日

録画しておいた「草原の輝き」を観た。
監督エリア・カザン
主演ナタリー・ウッド,ウォーレン・ベィティ
1961年
内容は思春期の葛藤を描いたもので,倫理観が主題。可もなく,不可もなく。背景に世界恐慌がある。同じ年に「ウェスト・サイド・物語」が撮られている。ナタリー・ウッドは18歳。
題名は,高校での授業で学ぶワーズワースの詩から。
Though nothing can bring back the hour
Of splendour in the grass, of glory in the flower;
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind…
字幕では
草原の輝きは戻らず
花は命を失ったが
嘆くことはない
残されたものに
力を見いだすのだ
*気がついたのだけど,ウェスト・サイド物語の中のセリフと同じフレーズが登場して驚いた。
Keep away from her.
大したことはないのだけど,ちゃんと聞こえたが嬉しい。
監督エリア・カザン
主演ナタリー・ウッド,ウォーレン・ベィティ
1961年
内容は思春期の葛藤を描いたもので,倫理観が主題。可もなく,不可もなく。背景に世界恐慌がある。同じ年に「ウェスト・サイド・物語」が撮られている。ナタリー・ウッドは18歳。
題名は,高校での授業で学ぶワーズワースの詩から。
Though nothing can bring back the hour
Of splendour in the grass, of glory in the flower;
We will grieve not, rather find
Strength in what remains behind…
字幕では
草原の輝きは戻らず
花は命を失ったが
嘆くことはない
残されたものに
力を見いだすのだ
*気がついたのだけど,ウェスト・サイド物語の中のセリフと同じフレーズが登場して驚いた。
Keep away from her.
大したことはないのだけど,ちゃんと聞こえたが嬉しい。
ミセス・バッハ ― 2017年06月15日
録画していた「ミセス・バッハ」を観た。
楽譜や文書の筆跡鑑定から,バッハの二番目の妻,アンナ・マグダレーナは,写譜だけではなく,作曲もしていたと思われるとのこと。「楽譜帳」にある「前奏曲:平均律クラヴィーア曲集」はアンナの作曲かもしれないらしい。また,「ゴルトベルク変奏曲」のアリア部分もアンナの作曲と思われる。バッハ自筆原稿のない無伴奏チェロソナタもとのこと。
前妻であるマリア・バルバラが亡くなる前から,アンナはバッハと行動を共にしていたらしい。アンナが13歳の頃から,バッハは音楽の指導をしていた。アンナを伴っての旅行中に,マリア・バルバラが亡くなっている。
アンナ・マグダレーナについては,意図的に消された文書などが多いという。継母だったアンナを心良く思わなかった前妻の息子たち,ほとんどが作曲家として成功している子供達が,何か行ったことが濃厚だ,というのが番組の結論か。
楽譜や文書の筆跡鑑定から,バッハの二番目の妻,アンナ・マグダレーナは,写譜だけではなく,作曲もしていたと思われるとのこと。「楽譜帳」にある「前奏曲:平均律クラヴィーア曲集」はアンナの作曲かもしれないらしい。また,「ゴルトベルク変奏曲」のアリア部分もアンナの作曲と思われる。バッハ自筆原稿のない無伴奏チェロソナタもとのこと。
前妻であるマリア・バルバラが亡くなる前から,アンナはバッハと行動を共にしていたらしい。アンナが13歳の頃から,バッハは音楽の指導をしていた。アンナを伴っての旅行中に,マリア・バルバラが亡くなっている。
アンナ・マグダレーナについては,意図的に消された文書などが多いという。継母だったアンナを心良く思わなかった前妻の息子たち,ほとんどが作曲家として成功している子供達が,何か行ったことが濃厚だ,というのが番組の結論か。
ヒトラー最後の日々 ― 2017年05月14日

録画しておいた,BSドキュメンタリー「ヒトラー最後の日々」を観ました。
2005年に公開された「ヒトラー,最後の12日間」は,総統と最後まで地下壕に留まっていた女性秘書,トラウドゥル・ユンゲの回顧録に基づいていたのだけど,この番組の元になったのは,ニュルンベルク裁判での判事が2年に渡ってヒトラーが確かに自殺したことを裏付けるために行ったヒトラーの側近達へ聴取の記録で,公開されることなく,2015年になって米国の図書館に保管されていることがわかったというフィルムを基にしている。
このヒトラー最後の出来事は,前述の映画の内容とほぼ同じだった。ヒトラーは,敬愛していたムソリーニのように,生きて捕らえられ,死後も辱めを受けることを極度に嫌い,確実に死ねる方法を考えていたという。拳銃自殺したとしても確実でないと考えたのか,服毒して拳銃で撃つことにした。それでも,自殺用の青酸カリの効き目が確実かどうかを,溺愛していた愛犬のシェパード・ブロンディで試したのだった。愛犬家から見れば,ヒトラーが愛犬家だったのかどうか,意見の分かれるところだろう。
*死後の始末についても,ヒトラーは確実性を期して,150リットルものガソリンを用意させ,砲撃で空いた穴に並べた遺体を燃やさせた。燃やすのに二時間も掛かった。遺体はソ連軍が掘り起こし,歯型からヒトラー本人であるとされたが,遺骸は秘密裏に処理されたという。
2005年に公開された「ヒトラー,最後の12日間」は,総統と最後まで地下壕に留まっていた女性秘書,トラウドゥル・ユンゲの回顧録に基づいていたのだけど,この番組の元になったのは,ニュルンベルク裁判での判事が2年に渡ってヒトラーが確かに自殺したことを裏付けるために行ったヒトラーの側近達へ聴取の記録で,公開されることなく,2015年になって米国の図書館に保管されていることがわかったというフィルムを基にしている。
このヒトラー最後の出来事は,前述の映画の内容とほぼ同じだった。ヒトラーは,敬愛していたムソリーニのように,生きて捕らえられ,死後も辱めを受けることを極度に嫌い,確実に死ねる方法を考えていたという。拳銃自殺したとしても確実でないと考えたのか,服毒して拳銃で撃つことにした。それでも,自殺用の青酸カリの効き目が確実かどうかを,溺愛していた愛犬のシェパード・ブロンディで試したのだった。愛犬家から見れば,ヒトラーが愛犬家だったのかどうか,意見の分かれるところだろう。
*死後の始末についても,ヒトラーは確実性を期して,150リットルものガソリンを用意させ,砲撃で空いた穴に並べた遺体を燃やさせた。燃やすのに二時間も掛かった。遺体はソ連軍が掘り起こし,歯型からヒトラー本人であるとされたが,遺骸は秘密裏に処理されたという。
ゴッドファーザー ― 2017年03月05日
録画していた「ゴッドファーザーパート3」をやっと観ました。
これでやっと全部観た。
最後の舞台は,シチリア・パレルモのマッシモ劇場ということだったので,あぁ,あの階段は登ったなぁという懐かしい気持ちになりました。
顧問弁護士は,Wikipediaによるとギャラが合わなかったということで,ロバート・デュバルがオファーを断ったので死んだことにされ,ジョージ・ハミルトンになっていた。刑事コロンボでの精神科医が印象的な俳優でした。
娘役のメアリーは,コッポラの娘のソフィアが演じていたが,最悪の賞(同年度のゴールデンラズベリー賞の最低助演女優賞・最低新人賞)を受賞してしまったが,それほど下手だとは思えない。のちに監督として「ロスト・イン・トランスレーション」を撮っている。
別れた妻役のダイアン・キートンはさすがに上手いし,記者役のブリジット・フォンダもちょい役でもったいなかったが,やはり上手い。イーライ・ウォラックは懐かしい名優で,最初に観たのは荒野の七人だった。
マッシモ劇場でのハラハラさせる暗殺シーンに,息子が歌手としてデビューする「カヴァレリア・ルスティカーナ」が上演されていて,有名な間奏曲はどこで出てくるのかと思ったら,最後の最後に,マイケルと娘が射殺されてしまうシーンに使われていた。なるほどと思った。
公演的には失敗だったようで,コッポラは「私自身を満足させたがために、観客の期待を裏切る結果になった」と弁解している。(Wikipedia)
映画の背景には,ヴァチカンでの教皇を巻き込んだマネー・スキャンダルがあるそうで,実際に起きた事件を忠実に再現しているという。ほとんど実名で登場するので,コッポラの,法王庁の醜聞に対する怒りが現れているように思える。
これでやっと全部観た。
最後の舞台は,シチリア・パレルモのマッシモ劇場ということだったので,あぁ,あの階段は登ったなぁという懐かしい気持ちになりました。
顧問弁護士は,Wikipediaによるとギャラが合わなかったということで,ロバート・デュバルがオファーを断ったので死んだことにされ,ジョージ・ハミルトンになっていた。刑事コロンボでの精神科医が印象的な俳優でした。
娘役のメアリーは,コッポラの娘のソフィアが演じていたが,最悪の賞(同年度のゴールデンラズベリー賞の最低助演女優賞・最低新人賞)を受賞してしまったが,それほど下手だとは思えない。のちに監督として「ロスト・イン・トランスレーション」を撮っている。
別れた妻役のダイアン・キートンはさすがに上手いし,記者役のブリジット・フォンダもちょい役でもったいなかったが,やはり上手い。イーライ・ウォラックは懐かしい名優で,最初に観たのは荒野の七人だった。
マッシモ劇場でのハラハラさせる暗殺シーンに,息子が歌手としてデビューする「カヴァレリア・ルスティカーナ」が上演されていて,有名な間奏曲はどこで出てくるのかと思ったら,最後の最後に,マイケルと娘が射殺されてしまうシーンに使われていた。なるほどと思った。
公演的には失敗だったようで,コッポラは「私自身を満足させたがために、観客の期待を裏切る結果になった」と弁解している。(Wikipedia)
映画の背景には,ヴァチカンでの教皇を巻き込んだマネー・スキャンダルがあるそうで,実際に起きた事件を忠実に再現しているという。ほとんど実名で登場するので,コッポラの,法王庁の醜聞に対する怒りが現れているように思える。
「沈黙」 ― 2017年02月02日
「沈黙」を観てきました。チケットをオンライン予約したのですが,アドレスにGmailを指定したら,返信が無くて,チケットの登録番号がわからず,チケット売り場で発行することになってしまった。朝一番の回だったので,空いていたから良かったけど。売り場の女性が「サイレンス」と言うのが気になったが,まぁ,いいか。英語の題名はその通りだからねぇ。
期待した通りの出来でした。違和感はポルトガル語(かな?)が英語になっていることくらいで,これは当たり前なので仕方ない。
ロドリゴと井上筑後守との宗教談議は,シドッティを尋問した新井白石とのやり取りも,このようなものだったのではと思わせるものがあった。
最初にマカオのヴァリニャーノとロドリゴ,ガルペが登場するが,年代設定が1640年頃になっているので,遣欧少年使節を伴ってマカオに行ったヴァリニャーノなら既に亡くなっているはず。別人の設定か。
遠藤周作は「自分はキチジローだ。」と言ったそうだが,信仰と懐疑の間で揺れ動いた本人の苦悩の表れでもあるのだろう。
*棄教して日本人として生きた主人公が死に,棺桶に入れられた後,火葬される最後のシーンで,手の中に木の十字架を握っていたという設定になっていた。先に棄教したフェレイラにも,最後には信仰に立ち返ったという説があるので,そういうこともあろうかと。
期待した通りの出来でした。違和感はポルトガル語(かな?)が英語になっていることくらいで,これは当たり前なので仕方ない。
ロドリゴと井上筑後守との宗教談議は,シドッティを尋問した新井白石とのやり取りも,このようなものだったのではと思わせるものがあった。
最初にマカオのヴァリニャーノとロドリゴ,ガルペが登場するが,年代設定が1640年頃になっているので,遣欧少年使節を伴ってマカオに行ったヴァリニャーノなら既に亡くなっているはず。別人の設定か。
遠藤周作は「自分はキチジローだ。」と言ったそうだが,信仰と懐疑の間で揺れ動いた本人の苦悩の表れでもあるのだろう。
*棄教して日本人として生きた主人公が死に,棺桶に入れられた後,火葬される最後のシーンで,手の中に木の十字架を握っていたという設定になっていた。先に棄教したフェレイラにも,最後には信仰に立ち返ったという説があるので,そういうこともあろうかと。
観た映画「インビクタス」2009年 ― 2016年05月18日

観た映画「インビクタス」2009年
監督:クリント・イーストウッド
モーガン・フリーマン
マット・ディモン
録画しておいたものを観ました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/
ネルソン・マンデラと,南ア・ラグビーチームを描いたものですが,なかなかよくできた映画でした。マンデラが自伝を出版した時に映画化の話があり,本人に聞いたところ,大統領自らモーガン・フリーマンを指名したそうで,モーガン・フリーマンは直接マンデラ大統領に会って,映画化の権利を買ったそうです。監督はフリーマンの指名だそうで,イーストウッドは快諾し,フリーマンは「監督を説得したのは私ではなく,その脚本だ」と言ったそうだ。
一つ史実と違うところは,当時の南ア・ラグビーチーム・スプリング・ボックスは映画のようにボロボロのチームではなく,かなりの強豪チームだったということだ。(Wikipedia)
感動的なセリフをメモ。マンデラの言葉。
「赦しが第一歩だ。赦しが魂を自由にする。赦しこそ恐れを取り除く最強の武器なのだ。」
マンデラが大統領になった当時,白人の人口は13.6%だった。もし,白人を排除しようとすれば,圧倒的な数のアフリカ系にはできたかもしれないが,当然,産業・経済を支配していたのは白人系なので,国が疲弊することになったろう。マンデラのこの寛容が国を救ったといえる。
*ラグビー・ワールドカップ,南アフリカ大会が描かれていて,決勝の対戦相手,オールブラックスについて大統領が質問し,1995年,オールブラックス対日本で,既に決勝進出を決めていたA.B.に145対17と大敗したことがセリフにあった。大統領は「一つの試合でか?」と質問するシーンがある。日本にとっては歴史に残る実に屈辱的な大敗だった。
しかし,2015年のW杯で,日本がそのオールブラックスを破ったスプリング・ボックスを34対32で破ったことは記憶に新しい。
監督:クリント・イーストウッド
モーガン・フリーマン
マット・ディモン
録画しておいたものを観ました。
http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/
ネルソン・マンデラと,南ア・ラグビーチームを描いたものですが,なかなかよくできた映画でした。マンデラが自伝を出版した時に映画化の話があり,本人に聞いたところ,大統領自らモーガン・フリーマンを指名したそうで,モーガン・フリーマンは直接マンデラ大統領に会って,映画化の権利を買ったそうです。監督はフリーマンの指名だそうで,イーストウッドは快諾し,フリーマンは「監督を説得したのは私ではなく,その脚本だ」と言ったそうだ。
一つ史実と違うところは,当時の南ア・ラグビーチーム・スプリング・ボックスは映画のようにボロボロのチームではなく,かなりの強豪チームだったということだ。(Wikipedia)
感動的なセリフをメモ。マンデラの言葉。
「赦しが第一歩だ。赦しが魂を自由にする。赦しこそ恐れを取り除く最強の武器なのだ。」
マンデラが大統領になった当時,白人の人口は13.6%だった。もし,白人を排除しようとすれば,圧倒的な数のアフリカ系にはできたかもしれないが,当然,産業・経済を支配していたのは白人系なので,国が疲弊することになったろう。マンデラのこの寛容が国を救ったといえる。
*ラグビー・ワールドカップ,南アフリカ大会が描かれていて,決勝の対戦相手,オールブラックスについて大統領が質問し,1995年,オールブラックス対日本で,既に決勝進出を決めていたA.B.に145対17と大敗したことがセリフにあった。大統領は「一つの試合でか?」と質問するシーンがある。日本にとっては歴史に残る実に屈辱的な大敗だった。
しかし,2015年のW杯で,日本がそのオールブラックスを破ったスプリング・ボックスを34対32で破ったことは記憶に新しい。
The Martian ― 2016年03月11日

遠出するつもりでしたが,あまりの寒さで映画鑑賞に変更。
「オデッセイ」を家内と観てきました。で,なんでオデッセイにする必要があるのかなぁ・・The Martianでいいじゃないの。
スーパーマンとバットマンが戦うらしい映画よりはずっとましでしょう。
CGやセットにも拍手を送りたい。素晴らしい出来で,様々なシーンでのリアリティーが半端じゃない。良くできています。
一つだけ気になったのは,置き去りにされた主人公が,4年後のミッションでの着陸地点までの距離を3240kmとメートル法で手書きするのに,ハブ(居住区)のコンディション表示で,温度は摂氏なのに,圧力はPSIになっていたことです。
現在のミッションでもそうなのかも知れないですが,気になりました。
*食糧の補給をするのが中国の「太陽神」計画(米国の宇宙船ヘリオスとの対比か)からの転用という設定で,随分中国によいしょしているのに,現実の中国の対応といったら・・
*「アポロ13」や「E.T.」の幾つかのシーンが思い出されました。
*Wikipediaによると,二つのダウトがあるそうで,確かに火星の大気圧は地球の1/100なので,あのような猛烈が砂嵐は起きない。あとは重力で,地球の1/4はさすがに表現が難しいのか,監督は意味がないと,あえて無視したそうだ。
http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/
「オデッセイ」を家内と観てきました。で,なんでオデッセイにする必要があるのかなぁ・・The Martianでいいじゃないの。
スーパーマンとバットマンが戦うらしい映画よりはずっとましでしょう。
CGやセットにも拍手を送りたい。素晴らしい出来で,様々なシーンでのリアリティーが半端じゃない。良くできています。
一つだけ気になったのは,置き去りにされた主人公が,4年後のミッションでの着陸地点までの距離を3240kmとメートル法で手書きするのに,ハブ(居住区)のコンディション表示で,温度は摂氏なのに,圧力はPSIになっていたことです。
現在のミッションでもそうなのかも知れないですが,気になりました。
*食糧の補給をするのが中国の「太陽神」計画(米国の宇宙船ヘリオスとの対比か)からの転用という設定で,随分中国によいしょしているのに,現実の中国の対応といったら・・
*「アポロ13」や「E.T.」の幾つかのシーンが思い出されました。
*Wikipediaによると,二つのダウトがあるそうで,確かに火星の大気圧は地球の1/100なので,あのような猛烈が砂嵐は起きない。あとは重力で,地球の1/4はさすがに表現が難しいのか,監督は意味がないと,あえて無視したそうだ。
http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/
薔薇の名前 ― 2016年02月21日
ウンベルト・エーコが亡くなったというニュース。「どこかで聞いたことが・・」続いてニュースは「薔薇の名前の作者で・・」あ,そうだったのか。
映画は確かに観たが難解で,結局なんの話なのかさっぱり分からなかった。
夜中に手洗いに立ったら目が冴えてきたので,気になった「薔薇の名前」関連をiPad片手に寝床で検索を始めた。
エーコという人は,調べてみると大変な人で,この小説は彼の研究成果を,読者に分かりやすく,親しみやすいようにと,登場人物の名前には,色々と連想させるような設定をしている。
バスカーヴィルのウィリアムは,「シャーロック・ホームズ」と「オッカムのウィリアム」を連想させるようにしており,盲目の修道士ホルヘ・ダ・ブルゴスも「ホルヘ・ルイス・ボルヘスはアルゼンチンの国立図書館の館長で、盲目となった人物:Wikipedia」を連想させるようにしているらしい。
小説の舞台はオッカムのウィリアムの時代なので14世紀。そんな時代のキリスト教での「普遍論争」での異端審問が中心にある。普遍論争というのは,実在論と唯名論との争いで,個物が先か,普遍が先か,というような哲学上・神学上の争いのことのようだ。だから小説の「薔薇の名前」にも謎が秘められている。
オッカムのウィリアムは,「オッカムの剃刀」を掲げて,急進的な唯名論の立場に立ったため,ローマ教皇から異端審問にかけられそうになり,神聖ローマ皇帝の元へ逃亡する。
オッカムの剃刀は,「説明に不要な存在を切り落とすことの比喩」だそうで,「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とうことだ。
分子のように目に見えもしないもので何かを説明するのは,この考えに反すると,エルンスト・マッハがボルツマンを攻撃したことが,ボルツマンの自殺につながるという説もあるくらいのものだそうだ。
エーコに戻るが,エーコは5万冊もの蔵書を持つ知の巨人であり,彼の研究は中世のキリスト教や哲学,記号論に及んでおり,それらの基礎知識が全くない者には,小説が難解なのは仕方のないことかもしれない。
しかし,エーコのような人は「キリスト教世界」からしか生まれないように思うのは早計だろうか。イスラム世界でのどのような研究がなされているのだろうか。かつてはイスラム世界の方が,閉鎖的なキリスト教世界よりもずっと科学や天文学が発達していた時代もあった。では,近現代ではどうなのだろうか。
と,そんなことを考えていたら,急に腹が減ってきた。血中のブドウ糖を使い切ってしまったようだ。で,また寝ることにした。すぐに寝てしまったようだ。(^_^;)
映画は確かに観たが難解で,結局なんの話なのかさっぱり分からなかった。
夜中に手洗いに立ったら目が冴えてきたので,気になった「薔薇の名前」関連をiPad片手に寝床で検索を始めた。
エーコという人は,調べてみると大変な人で,この小説は彼の研究成果を,読者に分かりやすく,親しみやすいようにと,登場人物の名前には,色々と連想させるような設定をしている。
バスカーヴィルのウィリアムは,「シャーロック・ホームズ」と「オッカムのウィリアム」を連想させるようにしており,盲目の修道士ホルヘ・ダ・ブルゴスも「ホルヘ・ルイス・ボルヘスはアルゼンチンの国立図書館の館長で、盲目となった人物:Wikipedia」を連想させるようにしているらしい。
小説の舞台はオッカムのウィリアムの時代なので14世紀。そんな時代のキリスト教での「普遍論争」での異端審問が中心にある。普遍論争というのは,実在論と唯名論との争いで,個物が先か,普遍が先か,というような哲学上・神学上の争いのことのようだ。だから小説の「薔薇の名前」にも謎が秘められている。
オッカムのウィリアムは,「オッカムの剃刀」を掲げて,急進的な唯名論の立場に立ったため,ローマ教皇から異端審問にかけられそうになり,神聖ローマ皇帝の元へ逃亡する。
オッカムの剃刀は,「説明に不要な存在を切り落とすことの比喩」だそうで,「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」とうことだ。
分子のように目に見えもしないもので何かを説明するのは,この考えに反すると,エルンスト・マッハがボルツマンを攻撃したことが,ボルツマンの自殺につながるという説もあるくらいのものだそうだ。
エーコに戻るが,エーコは5万冊もの蔵書を持つ知の巨人であり,彼の研究は中世のキリスト教や哲学,記号論に及んでおり,それらの基礎知識が全くない者には,小説が難解なのは仕方のないことかもしれない。
しかし,エーコのような人は「キリスト教世界」からしか生まれないように思うのは早計だろうか。イスラム世界でのどのような研究がなされているのだろうか。かつてはイスラム世界の方が,閉鎖的なキリスト教世界よりもずっと科学や天文学が発達していた時代もあった。では,近現代ではどうなのだろうか。
と,そんなことを考えていたら,急に腹が減ってきた。血中のブドウ糖を使い切ってしまったようだ。で,また寝ることにした。すぐに寝てしまったようだ。(^_^;)
imprinting ― 2015年02月26日

孫娘と録画していた「グース:(FLY AWAY HOME)1997年公開」を観ていました。公開当時,見損なった映画でした。
母を事故で失った娘の自立と,故郷を開発で奪われたカナダガンを卵から育て,渡りを経験させるまでの対比が,非常に分かりやすく描かれていて,私は単純なので,こういう話が好きなんですねぇ。
*ちょうど,コンラート・ローレンツ著「人イヌにあう」を読んでいるので,タイミングも良かった。imprintingを発見したのはローレンツではないが,彼の研究により,広く知られるようになったのだそうですね。
*宮崎駿に作らせても,良いものになったように思えたりして・・
母を事故で失った娘の自立と,故郷を開発で奪われたカナダガンを卵から育て,渡りを経験させるまでの対比が,非常に分かりやすく描かれていて,私は単純なので,こういう話が好きなんですねぇ。
*ちょうど,コンラート・ローレンツ著「人イヌにあう」を読んでいるので,タイミングも良かった。imprintingを発見したのはローレンツではないが,彼の研究により,広く知られるようになったのだそうですね。
*宮崎駿に作らせても,良いものになったように思えたりして・・
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