「カルト村で生まれました」 高田かや著 文藝春秋2017年01月24日

カルト村で生まれました
娘が借りていた本を図書館に返しに行くのだけど,昨晩預かった本の中に漫画が一冊あったので,読み終えた。
「カルト村で生まれました」 高田かや著 文藝春秋
———Amazonから
内容紹介
「平成の話とは思えない!」「こんな村があるなんて!」と、WEB連載時から大反響!!
衝撃的な初投稿作品が単行本に!
「所有のない社会」を目指す「カルト村」で生まれ、19歳のときに自分の意志で村を出た著者が、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を回想して描いた「実録コミックエッセイ」。
〈カルト村ってどんなとこ?〉
●大人と子供の生活空間が別々 ●朝5時半起床で労働 ●布団は2人で1組
●食事は昼と夜のみ ●卵ミルクを飲ませられる ●お小遣いはもらえない
●すべてのモノが共有で、服もお下がり ●男子は丸刈り、女子はショートカット
●ビンタ、正座、食事抜きなど体罰は当たり前 ●手紙は検閲される
●テレビは「日本昔ばなし」のみ ●漫画は禁止、ペットも飼えない
●自然はいっぱい。探険など外遊びは楽しい♪
内容(「BOOK」データベースより)
WEB連載時から大反響!!「所有のない社会」を目指すカルト村で生まれ、両親と離され、労働、空腹、体罰が当たり前の暮らしを送っていた少女時代を描く「実録コミックエッセイ」
——ここまで
ヤマギシ会だろう。社宅に住んでいた時は,ヤマギシから卵とか買っていたように記憶している。ミカンは緑健だったかな?そういうのが流行った時代だった。
テレビでも紹介されたことがあった。私有財産は禁止。お小遣いもなし。下着も上着も全部共用。外出時はおしゃれ着も借りて着られるし,お小遣いも渡されるが,消え物しか買えない。その時も驚いたが,最近までそうだったようだ。原始共産制とでも言うのだろうか。筆者が村を出る時は,まるで北朝鮮の人がソウルにでも来たような雰囲気。子供に年中無休・無給で労働させるということは問題になったことも書かれている。生まれた時から「村」で育つと,疑問に思わないかもしれないのが怖い。筆者のように,大人になれば,村から出ることは自由らしい。筆者は戻る気は無いようだ。