メリー・ウィドゥ2006年12月25日

TVで「メリー・ウィドゥ」を観た。前から見たかったオペレッタだった。偶然、チャンネルを変えたとき番組表を見てそれをわかった。気がついて良かった。

米国(ロサンゼルス?)での公演で、英語版だったが、非常に楽しめた。字幕の訳は全くいただけなかったが。バルカン半島の架空の小国で、舞台がパリ、ひどいお国訛りのフランス語、しかも貴族の言葉、というような設定なので、訳には苦労したとは思うが。「○○ザマス」とか「○○だつーの」とかはセンスをうたがう。

舞台は20世紀初頭のパリ。富豪の未亡人が、社交場「MAXIM'S」に乗り込む辺りが、華やかで良い。踊り子との情事を楽しむセレブ、という設定は、映画「ムーラン・ルージュ」と同じだが、映画はニコール・キッドマン目当てに先日TVで観たが、あまりに下品な作りでがっかりして、途中でやめてしまった。

それに較べれば、このオペレッタは、設定こそ似てはいるが、品良く仕上がって(微妙な台詞もあるにはあるが)心地よかった。

人払いのがせネタに、フロイト博士が来ていると、ギャルソンが叫ぶシーンは、時代を感じさせるし、マキシムのセットはアール・ヌーボー調。衣装も配役も素晴らしかった。

台詞で、大使館随員がお目当ての踊り子の名を、未亡人が言うとき「ジジ、ロロ、ドードー・・」で、笑いが起こった。ドードーではなく、トト、とか、フルフルなのだが、ドードーと言って連想するのは、「不思議の国のアリス」に登場する絶滅した大型の鳥で、踊り子の名の後に来るから可笑しい。

また「・・日本ではあるまいし」という台詞があったが、その前の台詞を字幕で見損なって、つながりがわからなかったのが残念。妖精を歌う「ヴィリアの歌」、そしてお馴染みのワルツ、がどこで歌われるかわかったのも嬉しい。

カンカンを踊るシーンでは、鍛え抜かれたバレー・ダンサーの脚線美もさることながら、黒いガーターがとてもエロティックで、ちょっとどきどきさせられるおまけ付きだった。

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