コウヤボウキ2009年11月05日

コウヤボウキの花
今月10日から屋久島に行くということもあり、このところ、毎朝30分ほどの会社まで徒歩通勤。

ジョウビタキは毎日どこかで見られ、ヒッ、ココッという声を聞くことができる。カントウヨメナやノコンギクはそこここにみられるが、このコウヤボウキはなかなかない。土手の様になった壁面に、可憐な姿を見せていた。

キッコウハグマに似たところがある。そうそう、屋久島には変種のリュウキュウハグマがあるという。季節が違うので見られないだろうが、以前、沖縄でオキナワハグマを見ているので、楽しみだ。

秋の鎌倉2009年11月08日

イヌショウマ
リーダーの一人を務める定例の探鳥会。鎌倉・源氏山。

佐助稲荷への参道に、咲き残っていた巨大化したイヌショウマ。倒れているので、穂先の種は上を向いている。

そのそばに、カントウヨメナの様な紫色のノコンギク(だろう)。冠毛があるし、葉がざらつくのはヨメナ属ではなく、シオン属の特徴。こんな鮮やかな色は初めて。花の色は環境で変わるので、決め手にはならない。

ハイタカが何度も出た。逆渡りも1羽。

縄文杉2009年11月15日

縄文杉と救助犬・かり
無事に屋久島から帰って来た。最終日に川で滑って、手首を打ったが、それ以外はなんともない。

天気は最悪で、四日間滞在して、三日は降られた。天気になったのは最終日だけという不運だったが、屋久島に雨は付きもの。

10日に羽田を出発したが、鹿児島での乗り継ぎは、屋久島が悪天候のため、1便飛んだだけで、後は欠航となり、種子島経由の最終の高速フェリーで、なんとか屋久島にたどり着いた。島の南にあるJRホテル。新しくて設備が良い。夕食の料理は3日間は会席料理。最終日は洋食のフルコースで、内容は非常に満足いくものだった。新鮮な地元の素材を良く活かし、シェフの腕は一流と見た。

11日、雨のため、縄文杉は明日と云うことで、「白谷雲水峡」へ。ガイドさんはエコ・ツァー専門の木下大然さん。救助犬の訓練もしており、甲斐犬の「雁:かり2世」も同伴。巨大なヒメシャラに驚く。樹木・草本・鳥・その他なんでも詳しいガイドさんなので、盛りだくさんの解説。

12日、やはり雨だが縄文杉まで歩くことに。4時30分に迎えに来てくれ、6時20分から、まだ暗いなかを歩き始める。トロッコ道をひたすら歩く。ウィルソン株や、その他の巨木・切り株を多数見ながら、途中から自然観察路を遠回りして行く。他の人達は誰も来ない道。6時間掛けて縄文杉へ。何千年もの時を経た巨木はそれだけで畏敬の念を抱かせる。帰り道は4時間。すっかり暗くなってから車へ。一日中雨。全身ゴア・テックスの装備が役に立った。

13日、西部林道へ。雨がぱらつく。木下氏等が調査したヤクタネゴヨウという松を見に。屋久島に2000本、種子島に200本という希少種。胸の高さの直径が2.6mという巨大な松。神々しさを覚える。

14日、空港近くの田代海岸で枕状溶岩などを観察。この日は朝から良く晴れ、虹が出た。

鳥はイソヒヨドリ、ヤマガラ、ミソサザイ、チョウゲンボウなどを見たのみ。カラスバト、ヤブサメは声だけ。お目当てのズアカアオバトは見ず仕舞い。
写真は縄文杉と救助犬・かり

#撮影した植物の整理が大変。植生の違いに驚くばかり。もう別の国に来たのと同じだった。

ハナイグチ2009年11月18日

ハナイグチのソテー
会社の芝生にキノコが生えてきた。
同僚のキノコ名人に聞くと、ハナイグチというのだそうだ。調べてみるとカラマツ林に生えるのだそうだが、そばにはクロマツが生えている。根のあるところにはえるのだろう。食用だそうで、彼はみそ汁に入れて食すという。

除草剤を散布するので、その前に収穫した。
傘にぬめりがあり、裏は綺麗な黄色で、ひだではなく、ハチの巣状。イグチの仲間は皆そうらしい。

彼に言われた通り、薄い塩水で良く洗い、虫やゴミ(あればだが)を除去してから、パスタの具には少なすぎるので、バター炒めにした。白ワインを数滴垂らして、蒸した。

しゃきしゃきとした歯ごたえがある。香りは残念ながらほとんど無い。松林のものは香りが良いという。来年、楽しみにしよう。増えているかもしれない。

正倉院宝物2009年11月20日

休暇を取って家内と、上野・国立博物館・平成館に「皇室の名宝」展を鑑賞。
久しぶりの上野公園はすっかり晩秋の景色。

1期、2期と分かれていて、1期は絵画中心。2期は正倉院宝物と書・絵巻・刀剣。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6890#p2

今年は奈良の正倉院展に行かなかったので、それならば上野でというわけ。
花鳥・珍獣をあしらった螺鈿蒔絵のデザイン性は、今見てもなんら遜色なく、配色の見事さにも驚かされる。

聖徳太子、小野道風、藤原定家などの直筆や、天皇の直筆も多く展示され、当時の皇族・貴族等の教養の高さを垣間見ることができる。

面白かったのは西行の手紙。書き足りなくなったのか、余白に小さな字で、斜め書きになった箇所などもあり、かなりてきとーな人柄が偲ばれた。

刀剣類を見るのは結構好き。特に備前・長船は、人を斬る道具としての恐ろしさが伝わってくる。

屋久島で10時間歩けるのに、美術鑑賞で2時間立ち続けている方が疲れるし、腰が痛くなった。1階の鶴屋吉信であんみつ。同席した同年配のご夫婦と、和やかな歓談。束の間付き合い。

御徒町でちょっと買い物をして、銀座へ。伊東屋に焼き漆のパーカのペンが、一部錆びてきたので、部品交換を頼もうとしたら、2年前に在庫無しの通知があったとのこで、修理不能。残念。アップルストアでデュアル・ドライバのイン・イァー型のイア・フォンを購入。

西五番街、タルボット裏の「とり銀」で焼き鳥と生ビール、牡蠣の釜飯で満足。

隣の席の二人連れをふと見やると、男性はどこかで見たような・・
「せんだみつお」だった。都会人の礼儀で、他の客も店員も素知らぬ顔。

軍港めぐり2009年11月23日

横須賀市が企画した、職場地域の社員を招待する、横須賀軍港めぐりに応募したら、参加できることになり、今日家内と行ってきた。

遊覧船は有料だが、市の企画なので無料というのが嬉しい。家内に急かされ、早く並んでいたのが幸いして、先頭で乗船し、デッキの最前列に陣取る。
米軍基地内だが我が国の潜水艦基地もある。
米海軍のイージス艦、護衛艦ひゅうが、ヘリ揚陸艦などを船から眺める。ジョージ・ワシントンが今朝入港。巨大。

終点、八景島のイタリアン・レストランで昼食。

アンティパストを食べたところ、もしやシェフはここが鴎亭だったときのオレステ氏ではとスタッフに確認すると、確かにそうだという。一度閉店し、再開したここへ4年前からいるという。息子が世話になった。挨拶したら覚えていてくれて、またリモンチェッロを一杯ご馳走になった。早速息子に知らせた。
すぐ電話があったとオレステ氏。もう10年になるという。携帯の番号が変わっていなかったのが良かった。しばし歓談。名前の由来からご先祖はギリシャ系?と質問したらそうだという。アガメムノンの息子の名。血が繋がっているの?と聞いたら、そうだったら、今頃ここには居ない、とふざける。
昨年、オレステ氏の故郷、ナポリに行ったこと、カプリ島や青の洞窟のことなど報告し、家内のカメラで記念撮影。また来よう。

八景島を散策し、海の公園を歩き、金沢八景の瀬戸神社、ちょうど新嘗祭だった。駅裏の茅葺き屋根は陶芸教室。それらを観て、帰宅。