ギュスターブ・カイユボット2013年12月15日

床磨き
見損なった「日曜美術館」のカイユボットの回を観ていました。

カメラがもうあった時代なので,浮世絵の影響もあるでしょうが,明らかに広角レンズの視点であり,「あおり」を利かせた画角のような,遠近法が正しくないような画風に,なるほどと思わせます。

また,この時代,ちょうど私が生まれる100年前のブルジョアジーに生まれたカイユボットが,労働者に向ける視点もまた違ったものだったのでしょう。都市の孤独も良く描かれているように思えました。

遺言も紹介されましたが,印象派への援助の項目もあり,ノブレス・オブリージュを良く理解しているようにも思えました。若くして亡くなったのが,残念です。自分の寿命を知っていたかのようでした。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://luke.asablo.jp/blog/2013/12/15/7109920/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。