「ラスコー展」2017年01月13日

壁画のレプリカ
家内と,科博の「ラスコー展」に行ってきました。

レプリカの壁画でも(本物は持ってこれないし,現在は保護のため閉鎖されている),なかなか良い展示でした。

オーバーラップして共存していたネアンデルタール人には,このような芸術的な素養はなかったそうで,クロマニョン人に特有な能力だったようです。それは当然,我々にも伝わっているということ。そもそもアフリカを出発したご先祖が持っていた能力。展示の最後に,「我々はアフリカからの移民によって繁栄した」と,現在の移民問題を皮肉っているのが面白かった。

最も感動したのは,骨から「針」や槍の先になる骨器を掘り出したという展示だった。フリントを鋭く欠いて,その先端で,掘り出す輪郭を何度もなぞってくり抜くという作業も,実験考古学の手法で行ったビデオを流していた。そうか,そうやったのかと感心することが多々あった。古代人の知恵は,現在の我々と遜色ない。もし,クロマニョン人が今生まれても,我々と同じ人生を歩めるだろうことは疑いがない。我々はほぼ3万年前から変わっていないのかもしれない。

写真を撮って良いところもあり,投槍器に鳥の線刻があったので撮影したら,「そこはダメです!」と叱られてしまった。そうだったのか。「すぐ消します」と言って,消し忘れていました。(^_^;)

科博のレストランで昼食。なかなか美味しかった。

帰り道,西洋美術館の庭を突っ切って行ったら,梅が咲いていた。女性が二人,梅に来た鳥を見て「あ,梅にウグイス!」と言っていたので「これはメジロです」とつい・・女性は勉強になったと。黙っていられない性格なもので。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://luke.asablo.jp/blog/2017/01/13/8323108/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。