メリヤス2017年03月13日

朝ドラを見ていて、肌着用の「メリヤス」というセリフがある。子供の頃から耳にしていた言葉ですが、何でメリヤスというのかは知らなかったので調べてみると、
「日本では編み物の伝統が弱く、17世紀後半の延宝 - 元禄年間(1673年 - 1704年)に、スペインやポルトガルなどから靴下などの形で編地がもたらされた。そこで、ポルトガル語やスペイン語で「靴下」を意味するポルトガル語の「メイアシュ」(meias)やスペイン語の「メディアス」(medias)から転訛した「メリヤス」が、編み物全般を指すようになった。」Wikipedia

一般的には編み物のことを言い、肌着はメリヤス、それ以外はニットやジャージーと呼ぶ。
緯糸(よこいと)がループになっているものをメリヤスと呼び、経糸(たていと)がループになっているものがトリコットで、3本の経糸が絡んでくるのでそう呼ばれるらしい。三原組織という。

メリヤスの編み機の話も出てくるが、編み機の様子を動画で見ると感動する。古い編み機で低速なのですが、子供の頃よく見た左右にジャージャーと取手を動かしていた編み機と違い、円筒になる編み機だ。
https://www.youtube.com/watch?v=IkuoUKU6mU0
こんな機構をよく考えたものだと思うし、現代の最新型の自動織機などは目にも留まらぬ速さだ。
https://youtu.be/OrlfucQ6Mpo

さらに高度なものはオーダーメイドでしかも一度にセーターやドレスを編んでしまう。手で縫い合わせる工程がない、まるで天衣無縫だ。
https://youtu.be/mXeW6Vexpms
(軍手の編み方から発想したところが素晴らしい)

こう見てみると、編み物一つとっても、日本という国は、今まで無かった物に出会うと、徹底的に改良・発展させていき、他の追従を許さない所へ行く。ただ、一時トップの座にいた物も、衰退の一途を辿っている分野もあるが、諦めないでほしいなぁ・・