鎌倉自主探2014年07月13日

クモタケ
ホトトギスが鳴いていた。
まだアジサイが民家の庭に良く咲いている。
参加者に教えてもらったのは,源氏山公園内に生えていた「クモタケ」。いわゆる「冬虫夏草」。
Wikipediaによると「主にキシノウエトタテグモから発生する」のだそうだ。既に胞子を飛ばしていた。

観察終了後の恒例の「ロシアン・ルーレット」で今回の感想文が当ってしまった。

2014年7月13日 曇一時小雨,のち晴

晴れて暑いかと思って,しっかり暑さ対策はしてきたのですが,曇っているので蒸し暑いが照っているよりは良かったです。

初参加の方が多く,有り難い。これに懲りずにどうぞまたご参加ください。

ホトトギスが鳴いていました。佐助稲荷でホトトギス談話が弾みました。JJさんからは「ホトトギスの漢字は不如帰があるけれど,これは中国の故事に由来するのです」とのこと。

ネットで調べてみると,この様な説明がありました。

「蜀(三国志の蜀よりも古い時代の蜀)が荒れ果てていた時、杜宇という男が現れ、農耕を指導し蜀を再興した。彼は帝王となり、望帝と称した。望帝杜宇は長江の氾濫に悩まされたが、それを治める男が出現し、彼は宰相に抜てきされた。やがて望帝から帝位を譲られ、叢帝となり、望帝は山中に隠棲した。実は、望帝が叢帝の妻と親密になったのがばれたので望帝は隠棲したともいわれる。望帝杜宇は死ぬと、その霊魂はホトトギスに化身した。そして、杜宇が得意とした農耕を始める季節(春〜初夏)が来ると、そのことを民に告げるため、杜宇の化身ホトトギスは鋭く鳴くようになったという。月日は流れて、蜀は秦に攻め滅ぼされた。それを知った杜宇ホトトギスは嘆き悲しみ、「不如帰去」(帰り去くに如かず。帰ることが出来ない。)と鳴きながら血を吐いた。ホトトギスの口が赤いのはそのためだ。以上がホトトギスを不如帰、杜宇、杜鵑、蜀魂、蜀鳥、杜魄、蜀魄などと表記するゆえんだ。」

とありました。なるほど。

ホトトギスが「不如帰去」と鳴いたことが,この故事となったようで,では「不如帰去」は中国語ではどう発音するかというと,「プルクイチュ」だそうです。なるほど,確かにホトトギスの鳴き声に近いかも知れませんね。

佐助稲荷でのホトトギス談話では,柳田國男の「野鳥雑記」のお話もしました。以前,ここに掲載した「漫筆鳥話:ホトトギス」
http://www.asahi-net.or.jp/~fv9h-ab/kamakura/essay.html#Anchor152394
もご参考にしていただけたらさいわいです。

廣晃さんに依ると,梅雨明けとともにホトトギスも鳴かなくなるとか。暑さはこれからが本番です。皆様,どうごご自愛ください。
-----以上
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