東山魁夷展2018年11月16日

家内と、国立新美術館の東山魁夷展へ。
唐招提寺御影堂の修理で、障壁画が展示されていた。
一人の日本画家の初期から絶筆迄を辿る。
若い頃の2年間のドイツ留学。美術史を学んだそうで、山田五郎みたいだ。
日本の北の風景に触発され、その後、憧れていた北欧を旅している。
次第に画風が定まってくる変遷は興味深い。
障壁画という一大事業を前に、「森の中の白い鹿」が脳裏に現れた、という。白い鹿は何を象徴しているのか。画家は観る人の想像に任せると言ったそうだ。
御影堂の障壁画には圧倒される。10年の歳月を費やしたそうだが、東宮御所の壁画もそうだったろうけれども、どれほどの重圧だった事か。画家の生真面目さが伝わってくる。
*東山は父と同い年だった。明治41年生まれ。