ラヴェンダーの咲く庭で2007年02月21日

TVで「ラヴェンダーの咲く庭で」を観た。映画館で見損なったものだった。台詞の一つ、「人生は不公平」ということを、切なく、さりげなく語っているようだった。

老婦人の姉妹、マギー・スミスとジュディー・デンチの演技は秀逸。特にデンチは「アイリス」での演技が素晴らしかったのを覚えているが、この作品でも演技力には感服する。

マギー・スミスも押さえた、ほとんど表情を変えないような演技といい、姉妹の微妙な機微を見事に演じていた。

老境に入ってからの、降ってわいたような「ときめく」出来事。切なさに胸を打たれる。

こういう映画は日本でもアメリカでも、今では作れないかいもしれないと思った。二人の他の作品は「ムッソリーニとお茶を」くらいしか観ていないが、久しぶりに良い映画を観た。

#惜しむらくは、漂着した青年役は、少しでもバイオリンが弾ける俳優だったら良かったのだが。

サンテミリオン2007年02月21日

「ラヴェンダーの咲く庭で」を観ながら、サンテミリオンを開けた。当ては姪が土産に買ってきてくれたスペインのイベリコ豚チョリソ。サラミのようには塩辛くない。

ほかに22ヶ月熟成のミモレットがあったので合わせてみた。他にないので較べられないが、そこそこ合った。

サンテミリオンは、安物なので、高いものがどういうものかは分からないが、ブルゴーニュのように軽い口当たりと、乾した果物の香り、舌に残らない後味は、自分の好み。イチゴを食べた後に飲んだが、生の果物とも良く合いそうだ。

#好みがどんどん狭くなるのは加齢のなせる業か・・・