ラヴェンダーの咲く庭で2007年02月21日

TVで「ラヴェンダーの咲く庭で」を観た。映画館で見損なったものだった。台詞の一つ、「人生は不公平」ということを、切なく、さりげなく語っているようだった。

老婦人の姉妹、マギー・スミスとジュディー・デンチの演技は秀逸。特にデンチは「アイリス」での演技が素晴らしかったのを覚えているが、この作品でも演技力には感服する。

マギー・スミスも押さえた、ほとんど表情を変えないような演技といい、姉妹の微妙な機微を見事に演じていた。

老境に入ってからの、降ってわいたような「ときめく」出来事。切なさに胸を打たれる。

こういう映画は日本でもアメリカでも、今では作れないかいもしれないと思った。二人の他の作品は「ムッソリーニとお茶を」くらいしか観ていないが、久しぶりに良い映画を観た。

#惜しむらくは、漂着した青年役は、少しでもバイオリンが弾ける俳優だったら良かったのだが。

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