伊藤鶴吉2019年04月11日

伊藤鶴吉
イザベラ・バードの「日本奥地紀行」で、バードが雇った通訳「伊藤」の事が気になっていた。読んだ時には調べても分からなかったが、漫画になったもののサンプル版を見ていたら「伊藤鶴吉」とフルネームで登場した。
Wikipediaで検索すると、「相模国三浦郡菊名村(現・神奈川県三浦市)の生まれ。」とある。そうだったのか。バードの評価は散々だったが、旅の終わりでは別れを惜しんだ。
かなりの有名人になり、亡くなった時は新聞に載ったほど。
シドモアの「日本紀行」にも通訳として登場する。
*謎が一つ解けた。

ーーー http://www13.plala.or.jp/r-shirakami/1100.html
イザベラ・バード研究の第一人者である京都大学教授の金坂清則氏のレポートに、伊藤について書かれている部分がある。
「イトーは本名を伊藤鶴吉といい、その後も長く通訳ガイドとして活躍した。逝去に際しては、「通訳の名人」「通弁の元勲」などと称賛された。日本を訪れた著名人が彼の世話になっていた」(「I・バードと山形の旅(下)」山県新聞夕刊 2000年9月6日発行)
ーーー
東洋文庫版の「日本奥地紀行」のあとがきでは「通訳として雇った伊藤」と登場するが、訳者は、「その後の消息は不明」となっていた、と記憶する。
*もう一度、「日本奥地紀行」の、最後に伊藤と別れたところや、訳者のあとがきを読み直してみたが、この本が出た時点では「伊藤」としか書いていないので、「伊藤」が何者だったのかが判明していなかったものと思われる。その後の消息が不明、とは書いていなかった。消息を知りたかったので、自分でそう思っただけだったようだ。

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