藤田のネコ2006年03月30日

藤田嗣治展
有給休暇を取って、午前中にパスポートを受け取りに家内と横浜へ。3月20日前に申請したので、旧型のパスポート。家内によると申請の時もがらがら。というわけで、受け取りもがらがらで、数分で済んだ。

渋谷へ出て、半蔵門線で九段下、東西線に乗り換えて竹橋。国立近代美術館の「藤田嗣治展」へ。初日は三千人もの来場者だったそうだが、こちらも並ばずにあっけないほど。空いているので、余裕を持って鑑賞。

藤田はよほどネコが好きと見えて、お気に入りの歯が一本見えているネコは、しばしば他の作品にも登場する。眼の上の感覚毛を白く細く描いていいるものがあったが、乳白色の下地が見える様に削り取ったものだろうか。細密さには驚嘆するものがある。小物へのこだわりも尋常ではない。

戦争画は実物を初めて観た。あの時代、著名な画家とはいえ、これを拒否することは死を意味したかもしれない。戦後、日本に見捨てられたとして渡仏、帰化したことを誰が責められようか。

裸婦も素晴らしかったが、晩年のフレスコ画を含む宗教画、子供らの絵に、魂の安らぎを見いだしたのだろうか。

常設展も一通り観てから、千鳥ヶ淵をちらっと観たが、夕方の寒さに耐えられず、横浜へ。一杯飲んで帰宅。

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