うす氷 ― 2013年11月24日

最近は昼食を摂らないので,フィットネスクラブに行く前は,ナッツを食べたり,ちょっと甘い物と,濃いお茶かコーヒーを摂って出掛けます。
家内のお茶の先生から戴いた和菓子。普段はあまり甘い物を食べない様にしていますが,こういう結構なものは戴きます。一回に半分・・(^_^;)
※越後銘菓だそうです。渋いお茶に,大変結構・・
家内のお茶の先生から戴いた和菓子。普段はあまり甘い物を食べない様にしていますが,こういう結構なものは戴きます。一回に半分・・(^_^;)
※越後銘菓だそうです。渋いお茶に,大変結構・・
自然薯その後 ― 2013年11月24日

晩酌の当ては,先般の自然薯の尻尾。細いところはおろしにくいので,皮を剥いて,バター炒めにして,醤油をちょっと掛けて・・
なかなか美味。
もう一品はキビナゴのいかだ串。炙ってからマヨネーズで戴きました。
ビールには良く合いました。
なかなか美味。
もう一品はキビナゴのいかだ串。炙ってからマヨネーズで戴きました。
ビールには良く合いました。
読み終えた本「銃・病原菌・鉄」上巻 ― 2013年11月24日

読み終えた本「銃・病原菌・鉄」上巻
ジャレド・ダイアモンド著 草思社 2000年
メモ:
p16 筆者はパプアニューギニアで鳥類の進化を研究中に知り合った「ヤリ」という現地の政治家に,こんな質問を受けた。「あなたがた白人は,たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが,私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」。これに応えるべく書かれた本。
※ニューギニア人は白人が持ち込んだ「便利」なものを「Cargo」と呼んだ。積み荷として持ち込まれたから。
p119 ピサロは,コルテスの成功した戦略を学んでいたが,先住民側はスペイン人に対する情報が全く不足していた。そのために,ピサロ側はわずか60人の騎兵と106人の歩兵で8万人のインカ帝国民に立ち向かって(というかだまし討ちして)8000人もの無防備な先住民を虐殺した。
※ここを読んでふと思ったのだが,この本は「銃・病原菌・鉄」から観た世界史だが,「情報」から観た世界史を誰か書いても良いかと思った。(もう誰か書いているかもしれないが・・)
※なぜ,農耕民が狩猟採集民を圧倒していったかの要因の一つとして,出産の間隔を挙げている。狩猟採集民は4年,農耕民は2年だという。移動があるかないかで,当然のことかと思われる。
p167 一年生植物には,気候変動などに対処する為に,蒔いてすぐには発芽しない「発芽抑制メカニズム」が備わっている。人類が植物を栽培するには,このメカニズムは不要。そのため,偶然発見したのかもしれないが,排泄物の中から発芽したものを,さらに選抜して栽培したという。
古代から栽培されていた小麦,大麦,エンドウ,亜麻,ヒマワリなどは発芽抑制の機構を失った突然変異種が選抜されたという。
果樹では,メソポタミア地方で栽培されていたものは,オリーブ,イチジク,ナツメヤシ,ザクロだった。栽培技術が進むとリンゴ,ナシ,スモモ,サクランボが栽培されたが,これらは接ぎ木でないと増やせない。接ぎ木は中国で発明された。これらは自家受粉では増えないものが多く,雌雄異株は両方を植えないと結実しないなど,難しい技術が必要だった。このため,ギリシャ・ローマ時代まで栽培化されなかった。
逆に,苦労なしに栽培できたものは,雑草として普通にあったライムギ,エンバク,カブ,ラディッシュ,リーキ,レタスなどだった。
p186 海島綿は,古代アンデス・アマゾン流域で栽培されていたという。
p213 ユーフラティス渓谷の遺跡から出土した157種のイネ科植物は,手当り次第に集めたものではなく,毒が無いなど,他のイネ科植物にはない「有用種」を選択していたことがわかったという。
※古代の知恵はなかなかのもので,あなどってはいけない。
p215 ヨルダン渓谷ではエンマー小麦と大麦が栽培されたが,周辺にある他の23種のイネ科植物の中で最良の2種を選択していたことがわかった。
p278 古代ローマ人の食物は,既に外から持ち込まれたものだった。コーカサスのマルメロ,中央アジアのキビ,クミン,インドのキュウリ,ゴマ,柑橘類,中国の鶏の肉,米,アンズ,モモ,アワ。そしてムギはメソポタミア地方から。リンゴは西ユーラシア原産だが,中国で発明された接ぎ木により,ローマにも入ってきた。
p302 天然痘は紀元前1600年,おたふく風邪は紀元前400年,ハンセン病は紀元前200年,そしてエイズは1959年と,良く知られた疫病は比較的新しく人類に取り付く様になった。
p313 1837年,セントルイスからミズーリ川を遡上した蒸気船の乗組員の記録に依ると,マンダン族インディアンは,天然痘により2000人の集落が,数週間のうちに40人以下となってしまった。
p314 病原菌の多さと,家畜の多さは比例するようだ。感染症はもともとそれらの家畜から人に感染するものとなった。それらはもう家畜へは感染しないものがほとんどらしい。
※感染症が広まるには50万人規模の人口が密集していることが必要。まばらな人口密度では爆発的な感染は起こらない。致死性の高い感染症は,一度広範囲に広がり,少数が生き延びて免疫を獲得した後は,かなりの時間が経たないと,次の広範囲な感染が起きない。
※等緯度での栽培種の伝播は速い。ユーラシアではそれが顕著。南北には赤道を越えることが非常に困難。栽培種の植物や家畜化し易い動物は限られており,各大陸での文明の格差を生んだ。
ジャレド・ダイアモンド著 草思社 2000年
メモ:
p16 筆者はパプアニューギニアで鳥類の進化を研究中に知り合った「ヤリ」という現地の政治家に,こんな質問を受けた。「あなたがた白人は,たくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが,私たちニューギニア人には自分たちのものといえるものがほとんどない。それはなぜだろうか?」。これに応えるべく書かれた本。
※ニューギニア人は白人が持ち込んだ「便利」なものを「Cargo」と呼んだ。積み荷として持ち込まれたから。
p119 ピサロは,コルテスの成功した戦略を学んでいたが,先住民側はスペイン人に対する情報が全く不足していた。そのために,ピサロ側はわずか60人の騎兵と106人の歩兵で8万人のインカ帝国民に立ち向かって(というかだまし討ちして)8000人もの無防備な先住民を虐殺した。
※ここを読んでふと思ったのだが,この本は「銃・病原菌・鉄」から観た世界史だが,「情報」から観た世界史を誰か書いても良いかと思った。(もう誰か書いているかもしれないが・・)
※なぜ,農耕民が狩猟採集民を圧倒していったかの要因の一つとして,出産の間隔を挙げている。狩猟採集民は4年,農耕民は2年だという。移動があるかないかで,当然のことかと思われる。
p167 一年生植物には,気候変動などに対処する為に,蒔いてすぐには発芽しない「発芽抑制メカニズム」が備わっている。人類が植物を栽培するには,このメカニズムは不要。そのため,偶然発見したのかもしれないが,排泄物の中から発芽したものを,さらに選抜して栽培したという。
古代から栽培されていた小麦,大麦,エンドウ,亜麻,ヒマワリなどは発芽抑制の機構を失った突然変異種が選抜されたという。
果樹では,メソポタミア地方で栽培されていたものは,オリーブ,イチジク,ナツメヤシ,ザクロだった。栽培技術が進むとリンゴ,ナシ,スモモ,サクランボが栽培されたが,これらは接ぎ木でないと増やせない。接ぎ木は中国で発明された。これらは自家受粉では増えないものが多く,雌雄異株は両方を植えないと結実しないなど,難しい技術が必要だった。このため,ギリシャ・ローマ時代まで栽培化されなかった。
逆に,苦労なしに栽培できたものは,雑草として普通にあったライムギ,エンバク,カブ,ラディッシュ,リーキ,レタスなどだった。
p186 海島綿は,古代アンデス・アマゾン流域で栽培されていたという。
p213 ユーフラティス渓谷の遺跡から出土した157種のイネ科植物は,手当り次第に集めたものではなく,毒が無いなど,他のイネ科植物にはない「有用種」を選択していたことがわかったという。
※古代の知恵はなかなかのもので,あなどってはいけない。
p215 ヨルダン渓谷ではエンマー小麦と大麦が栽培されたが,周辺にある他の23種のイネ科植物の中で最良の2種を選択していたことがわかった。
p278 古代ローマ人の食物は,既に外から持ち込まれたものだった。コーカサスのマルメロ,中央アジアのキビ,クミン,インドのキュウリ,ゴマ,柑橘類,中国の鶏の肉,米,アンズ,モモ,アワ。そしてムギはメソポタミア地方から。リンゴは西ユーラシア原産だが,中国で発明された接ぎ木により,ローマにも入ってきた。
p302 天然痘は紀元前1600年,おたふく風邪は紀元前400年,ハンセン病は紀元前200年,そしてエイズは1959年と,良く知られた疫病は比較的新しく人類に取り付く様になった。
p313 1837年,セントルイスからミズーリ川を遡上した蒸気船の乗組員の記録に依ると,マンダン族インディアンは,天然痘により2000人の集落が,数週間のうちに40人以下となってしまった。
p314 病原菌の多さと,家畜の多さは比例するようだ。感染症はもともとそれらの家畜から人に感染するものとなった。それらはもう家畜へは感染しないものがほとんどらしい。
※感染症が広まるには50万人規模の人口が密集していることが必要。まばらな人口密度では爆発的な感染は起こらない。致死性の高い感染症は,一度広範囲に広がり,少数が生き延びて免疫を獲得した後は,かなりの時間が経たないと,次の広範囲な感染が起きない。
※等緯度での栽培種の伝播は速い。ユーラシアではそれが顕著。南北には赤道を越えることが非常に困難。栽培種の植物や家畜化し易い動物は限られており,各大陸での文明の格差を生んだ。
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